第13回医療の質・安全学会学術集会

大会長挨拶

第13回医療の質・安全学会学術集会
大会長 長尾 能雅
(名古屋大学大学院医学系研究科 医療の質・患者安全学教授
同 附属病院副病院長)

大会長:長尾能雅

本学会は、2006年に記念すべき第1回学術集会を開催し、今年で第13回を迎えます。我が国の医療安全の発展とともに歩んできた本学会は、会員数、学術集会参加者ともに、3,000人を超えるまでに成長してきております。

今回のテーマを「クリニカル・ガバナンスの確立を目指して −質・安全学を基軸とする医療への移行−」としました。患者安全の概念が導入され、20年弱が経ちますが、医療現場に完全に患者安全が定着したかといえば、まだまだ道半ばです。患者安全をもう一歩前進させるためにも、クリニカル・ガバナンスの考え方を鮮明にしたいと考えました。

テーマにふさわしい講師として、奈良県立病院機構理事長の上田裕一先生、トヨタ自動車(株)業務品質改善部主査の古谷建夫様をお招きし、それぞれ「医療施設のガバナンスには何が必要なのか −英国NHSのクリニカル・ガバナンスに学ぶ−」「トヨタが学んできた品質管理を医療に役立てる」と題した特別講演をいただきます。

また、厚生労働省のご協力を頂き、先般東京にて開催された第3回閣僚級世界患者安全サミットを記念する企画「患者安全の世界的目標と日本が果たすべき役割」を開催します。また、海外から、Barbara Mayer氏、Patrice Duhon氏、Kenta Umetsu氏をお招きするとともに、海外レポートセッションを設け、患者安全の世界的動向に触れる機会と致しました。

幸いにも、過去最高となる46題の企画演題と、496題の一般演題が集まりました。画像診断報告書の未読既読問題、気になる国際認証(JCI)、PMDAからの緊急報告といったホットな話題から、A.I・ロボティクスなどを活用した最先端研究、あるいはきらりと光るベストプラクティスの数々など、多彩で魅力的なプログラムが完成しました。表彰式も楽しみです。プログラム委員長をお務め下さった京都大学の松村由美先生に、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

皆様にとって、この二日間が、より充実した議論と学びの場となることを心より祈念いたします。

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