会長挨拶

第15回肩の運動機能研究会 会長 大阪大学医学部附属病院 リハビリテーション科 佐原 亘

この度、第15回肩の運動機能研究会を2018年10月19日(金)、20日(土)の2日間にわたって大阪で開催させていただきます。大阪での開催は2008年に第35回日本肩関節学会を米田稔先生が、第5回肩の運動機能研究会を立花孝先生が会長をお勤めになって以来10年ぶりとなり、大変光栄に存じます。
本研究会は2003年の第1回開催から、参加者、発表演題数が増加の一途をたどっており、前回大会では医師の参加者数を初めて上回りました。今回も263の演題応募を頂戴し、261題を採択とさせて頂きました。今回は看護部門を独立した研究会として開催できませんでしたが、多数の演題をご応募頂き感謝しております。筆頭者の先生方をはじめ、研究にご協力、ご指導に当たられた共著者の先生方には心より感謝申し上げます。
さて、第45回日本肩関節学会(菅本一臣会長)ではテーマに「肩関節を議論する」が掲げられています。本研究会では「セラピストとして肩関節を議論する」をテーマとして揚げさせていただきました。医師は手術や薬を使って患者さんを治療します。セラピストは自分の技術を使って患者さんを治療します。本研究会ではセラピストとして患者さんをどう評価してどうやって治すのか、その技術(施術)の工夫点などについて皆さんで議論できる場となればと考えまして、主題には「腱板断裂に対するリハビリテーションの工夫」、「肩関節周囲炎(拘縮)に対するリハビリテーションの工夫」を選定いたしました。また、シンポジウムとして「スポーツ別 アスレティックリハビリテーション」、「超音波画像を使った運動療法の工夫」を企画させて頂きました。超音波は関節の動きなどを臨床の現場で簡便に評価することができるツールで注目されています。セラピストとしての質や技術の向上、平常の治療に活かせる新しい知見の発見につながれば幸甚に存じます。
今回は全演題を口演形式で発表して頂けるように会場をご用意致しました。皆さんにとって素晴らしい発表の機会になることをお祈りしております。また、会場は肩関節学会と同じフロアーにご用意しております。メディカルスタッフ同志だけでなく、医師との交流も深めて頂ければと存じます。是非活発なご討議をよろしくお願い申し上げます。
10月の大阪は、気候も良好で、観光スポットもたくさんございます。ご発表、活発にご討議頂いた後は、日頃の疲れを癒して頂ければ幸いです。
多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

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