この度、第20回日本乳癌検診学会総会を福岡で開催させていただきますことを、大変光栄に存じますとともに、20回という節目の総会を務める重責に身の引き締まる思いです。九州・沖縄では過去に長崎、鹿児島で開催されましたが、北部九州での初の開催となりますので大変感謝しています。
2007年のがん対策基本法では、5年以内にマンモグラフィ検診の50%達成により、死亡率を20%減少させることを目標にしていますが、現状の検診率は20%台で伸び悩んでいます。
2009年政府は対象者を限定した無料クーポン券の配布により、若干の効果はあっているようですが、到底50%には届きそうにありません。
そういった中で、今回20回目ということで、メーンテーマとしまして、「今何が出来るか -受診率50%達成に向けて-」とそのものずばりのテーマにしました。各地区で検診率大幅向上に向けて、現在取り組んでいること或いは取り組んできたことを発表していただき、どのような成果が上がっているのか、或いは成果が上がらない理由は何なのか、どのようにすれば達成できるのかなど徹底的に討論、追求したいと考えています。
特別講演にはすでに50%検診率を達成している韓国の現状とそれまでの取り組みの経緯について Dong-Young Noh先生(Seoul National University College of Medicine, Seoul National University Hospital)に、そしてアメリカでの乳癌検診の現状と今後期待される新しい診断、治療法について Stephan R. Grobmyer先生(Surgical Oncology and Endocrine Surgery University of Florida)にお願いしています。
乳癌検診学会の目的は、検診により乳癌死亡率減少に寄与することであり、それはすなわち社会に貢献することであるため、50%達成は学会の使命と考えます。関連学会・医師会・自治体・国民と密に連携し、何をなさねばならないのか、そしてどのように行動しなければならないかを今回の学会で明確にしたいと思います。
また、市民への啓蒙活動として、市民公開講座も学会と平行して、2日目の20日(土)午後に学会場に隣接した会場で開催しますが、市民の方々にも学会は開放したいと考えています。
11月中旬の福岡はグルメにとりましては絶好の季節ですし、近郊には観光地も多く特に温泉には恵まれています。又、学会中はすぐ近くの会場で大相撲九州場所も開催されていますので、大いに福岡を楽しんでいただきたいと思います。
福岡市は全国各地区からの交通の便もよく、また、スタッフ一同心よりのおもてなしをいたしますので、全国の会員の皆様からの多数の演題応募とご参加を心よりお待ちしています。
光山 昌珠

