21st Annual Meeting of Japanese Association for Disaster Medicine,第21回日本集団災害医学会総会

ご挨拶

銀山温泉 蔵王 そば 日本酒

第21回日本集団災害医学会総会・学術集会
会長
山形県立救命救急センター
森野 一真

同 副会長
東北大学病院 総合地域医療教育支援部
石井 正

同 副会長
岩手医科大学災害医学講座
眞瀬 智彦

この度、平成28年2月27、28、29日に、第21回日本集団災害医学会総会・学術集会が山形市で開催されることになりました。本学会は日本で唯一の、災害医療に関わり、災害に立ち向かう、多職種で構成される学術団体です。本学術集会が東日本大震災五年目に入る東北地方で開催されることは大きな意義があります。

テーマは「むかしはいま、いまはむかし、未来はいま」です。東日本大震災における津波浸水域と貞観地震におけるそれとを重ねた地図を試作した際、見事に重なる有様に絶句した時、「むかしはいま」という言葉が脳裏に浮かびました。貞観地震を経験した我々の祖先はまさか1000年以上先に再現されるとは思いもよらなかったでしょう。「いまはむかし」は大震災といえども、数年経過すると人々の記憶が薄れてしまう有様が、昔も変わらないことを表します。鴨長明も元暦の大地震について、「月日重なり、年経にし後は、言葉にかけて言ひ出づる人だになし。」と「方丈記」で述べています。「いまはむかし」といえば、「いまはむかしたけとりのおきなといふものありけり」で始まる竹取物語で有名ですが、その成立時期が貞観地震の発生した貞観年間から延喜年間とされるのが通説とのことで、その偶然にも驚きました。「いま」と「むかし」、社会や生活様式が大きく様変わりしても、個々人の認知の有り様は変わりません。複雑かつ急激に社会が変化する現代では「いまはむかし」は加速されます。

東日本大震災は人々の記憶から薄れかけているかもしれません。しかしながら、この国土は大震災から逃れることができない運命にあり、未来に備えるしかありません。未来に備え、遠くも近くも素直にむかしを振り返り、正直にいまを見つめるしかありません。本学会では、前回に引き続き、東日本大震災後の岩手、宮城に学びたいと思います。

2025年以降、世界が経験したことのない高齢者人口の急激な増加という人口構造の急激な変化が生じます。その時、我々はどのように災害に対応できるのでしょうか。災害は地域に起こり、地域に収束します。生きる場である地域がどのように災害に立ち向かうかが鍵です。

山形県のすべての市町村に温泉があり、やまがた県産酒による乾杯を推進する条例を有し、そば、牛肉、ラーメンなどのおいしいものを堪能できます。また、蔵王ではウィンタースポーツをお楽しみいただけます。

本学会に多くの皆様にお越しいただき、活発に意見を交換していただき、実り大きい学術集会となるよう主催者一同努力致します。どうぞ宜しくお願いいたします。

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