会長挨拶

皆様には、益々ご健勝のこととお慶び申し上げます.

さて、我が国には300万人ともいわれる慢性肝炎患者がおり、進行とともに門脈末梢循環障害をきたし、門脈圧亢進症を来します.その合併症として食道静脈瘤、胃静脈瘤などの消化管静脈瘤が発生し、消化管出血という時に致死的な重大合併症を招くことはよく知られています.それ以外にも異所性静脈瘤、難治性腹水、シャント性肝性脳症など多くの合併症をきたします。これらの門脈圧亢進症の診療及び病態解明をメインテーマに日本門脈圧亢進症学会が平成11年に発足しました.それ以前からあった食道静脈瘤硬化療法研究会(H6出月康夫教授発起人)、門脈外科研究会(S46井口潔教授発起人)が合体し、発展的に学会となり消化管内科、消化器外科、肝臓外科の先生を中心に発展し、さらに病理医、放射線科医を含めた幅広い分野の医師も参加する学会となり現在1200名の会員を擁するまでになりました.

我が国は世界に先駆け食道静脈瘤硬化療法を発展させ、また食道離断術など多くの外科手技を生み出してきた輝かしい歴史をもっています。門脈圧亢進症の治療はさらに、カテーテル手技を用いたTIPS(経頚静脈肝内門脈大循環シャント術)、PTO(経皮経肝静脈瘤塞栓術)、PSE(部分的脾動脈塞栓術)などの低侵襲の治療へと幅を広げ進歩してきました.特筆すべきはBRTOというカテーテルを使用した胃静脈瘤治療が我が国で生まれ、この学会が主体となり技術的進歩をもたらし、その治療効果の高さから今や世界に広まっていることです。また、肝炎ウィルスを治療する経口治療剤(DAA)が普及し始め、肝炎治療も新しい時代を迎えつつあります.

私は、この時期に会長として第23回日本門脈圧亢進症学会総会を平成28年9月9、10日に神戸国際会議場で開催することになりました。門亢症の未来予想をテーマに進歩する門脈圧亢進症診療を議論し、若手研究者の教育セッションを盛り込み、学問レベルの向上を通じ広く国民の福祉に寄与できることをこの上なく光栄に存じております.

9月の神戸は、清々しい海風で皆様を迎えてくれると思います.私たちスタッフもおもてなしの心で準備しています。空いた日には観光、グルメとお楽しみ下さい.皆様の多数の参加をお待ちしております.

平成27年10月吉日
第23回日本門脈圧亢進症学会総会
会長  廣田 省三
(兵庫医科大学放射線医学講座 主任教授)

運営事務局

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