第26回日本乳癌学会学術総会

2018年5月16日(水)~19日(土)国立京都国際会館 会長:戸井雅和会長挨拶

戸井 雅和

「Creative Japan 新たな時代」

第26回日本乳癌学会学術総会
会長 戸井 雅和
京都大学大学院医学研究科 外科学講座 乳腺外科学 教授

第26回日本乳癌学会学術総会を2018年5月16日(水)~18日(金)にかけまして、国立京都国際会館において開催させていただきます。

第26回学術総会では「Creative Japan 新たな時代」をメインテーマとしました。

医療環境がダイナミックに変わる中で、乳がん診療は急速に変化しています。また、ライフサイエンス研究の進歩は乳がん診療においても大きな変革をもたらしています。 画像診断では、どのモダリティにおいても著しい発展が認められています。微小病変や進展範囲が正確に描出され、がんの特性や機能の一端も見えるようになってきました。新規モダリティの開発も非常に活発です。検診の考え方や予防の戦略にも大きな変化の兆しが出てきています。病理診断、分子診断、遺伝子診断も日々新しくなっています。発症リスク、再発リスク、治療効果の予測精度が高くなり、リスクに応じて治療を選び、治療の強度や期間をescalation, de-escalationする個別化医療、Precision Medicineが実地臨床に入ってきました。全身療法、局所療法双方において顕著な方向性であると思います。それらの動向に注視し、最新情報を共有しながら、新たな時代に向けた議論を展開できればと考えております。また、新たな薬物療法、新しい外科治療や低侵襲性治療、放射線療法、QOLの改善を目指した治療法の開発もきわめて盛んですので、近い将来どのような形で臨床にとり込まれるのか、などの点についてもホットな意見交換ができる場を設けたいと思います。

乳がんのバイオロジーに関する理解が深まり、がんのevolutionや転移のメカニズム、病態を知り、治療に伴うサブクローン選別や耐性クローンの発現などを具体的に捉えることができるようになってきました。腫瘍微小環境、間質反応、血管新生、炎症反応、免疫応答、ホルモンによる調整なども分子レベルで説明されるようになり、がん患者における複雑ながんの動態の見える化が進んでいます。臨床腫瘍生物学的な側面から見た乳がんの理解にも焦点を当てる予定です。

最近の診断治療成績の向上は確かなものです。その進展を支えるのは集学的な診療、チーム医療、診療連携、地域連携です。課題を十分に討議し、実施診療における工夫や最新の知見をご発表いただきたいと思います。

さらに、学際的な医工連携、情報学分野との連携、ビッグデータ解析、AIについてとりあげる予定です。一般市民との情報共有の場を設定する予定です。

講演のweb発信を行う予定です。会場でもはんなりと京都の美味を味わっていただき、いろいろなCreativeなアイデアの創出につながればと思います。良い季節ですので、歓談が弾み、沢山の交流の輪ができることを期待しております。

今回の総会は京都乳癌コンセンサス会議KBCCC 2018国際コンベンションと連結して開催をさせていただきます。局所のマネージメントを中心にコンセンサスを形成する会ですが、海外の方と話す、国際交流のよい機会にしていただければと考えております。学生、院生、研修医の方にも最先端に触れる場になるようにしたいと思います。

開催前日の5月15日は、京都三大祭りのひとつである「葵祭」が行われる予定です。平安遷都以前に始まった1400年続く葵祭では、京都御所から下鴨神社・上賀茂神社へ新緑の京を、総勢500名を超える平安装束を身にまとった優雅な行列がねり歩きます。

診療ガイドラインの改訂が行われ、専門医制度がかわる時であり、多くの新しいことがlaunchされると思います。‘これまで、現在、これから’を俯瞰し、情報を共有し、交流を深め、新しいものに触れるチャンスにしたいと思います。

是非、ご参加いただきますよう、どうかよろしくお願い申し上げます。

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