会長挨拶

第26回JPIC学会学術集会開催のご挨拶

第26回学術集会会長 矢崎 諭
国立循環器病研究センター小児循環器科

 第26回JPIC学会学術集会を2015年1月22日(木)から1月24日(土)に大阪国際交流センター(〒543-0001 大阪市天王寺区上本町8-2-6)で開催いたします。

今回のメインテーマは『原点回帰』といたしました。

 JPICの原点は何か?と考えますと、それは治療手技に関する飽くことのないディスカッションです。1990年代後半、私がJPICに出席し始めた頃、会場では喧嘩とも思えるような侃々諤々の議論が交わされ、エキサイティングであると同時に初心者にとって日々の治療実践にとても役立つ研究会でした。「あの感動を再び」ではないですが、若い先生方にも興味深く脳裏に刻み込んでいただけるような熱い議論を再現したいと考えております。もちろん学会ですので学術的な内容も外せません。治療後の長期成績や外科手術との比較など学問的にもしっかり解析されたエビデンスを礎とした適応判断が大切であることは論を待たないと思います。しかし、実際の手技が完遂できなければそれは絵に描いた餅に過ぎません。カテーテル治療は結果を出してナンボの世界ですので、治療における手技、工夫、治療機材の選択など現場に焦点を当てた内容にして、会員の先生方の明日からのカテ室でのパフォーマンス向上につなげることを意図したいと思っております。このような観点から募集演題に関しても、従来通りの成績、新しい治療などのテーマに加えて、合併症(nightmare)や注意点(pitfall)に関する演題も広く募集すると同時に、症例報告・少数例演題にも輝きを持つものにはスポットライトを当てて議論したいと考えております。従来から「JPICは自慢する学会でアカデミックでない」と揶揄されることもありますが、自慢で結構、それを議論のまな板に載せればより洗練されるでしょうし、工夫された手法が認知されることは学会全体の成績向上に結びつくと思っております。一方で治療成功のためには数多くの「べからず」を知ることも不可欠であり、広く学会の場で苦い経験を共有してディスカッションできればと思います。演題数も増え肥大化した近年のJPICでは学会の進行を急ぐ空気を感じ取ってか、フロアーからの発言が控えめになっている印象を感じていますが、何とかプログラムを工夫して熱い議論の時間を確保することを最優先課題と考えております。症例報告はみなポスター、なんて寂しいことは言いません。奮って演題をご登録ください。

  海外からの講師としては、イタリアのMario Carminati先生と台湾のYun-Ching Fu(傅雲慶)先生をお招きいたします。Mario Carminati先生は言わずと知れたこの道のヨーロッパ、そして世界の重鎮です。デバイス先進国であるヨーロッパから新しいトレンドをご解説いただけるものと期待しています。Yun-Ching Fu先生はVSD閉鎖などのカテーテル治療のみならず、心筋疾患や川崎病にも造詣の深い先生です。チームアジアとしての交流を深める端緒にできればと思います。

  大阪でのJPICは私の元上司かつ恩師である越後茂之先生が吹田市で開催された2003年以来となります。今回はディープ大阪といわれる大阪のにおいの濃い地域の会場を選びました(香りではなくあくまでもニオイ匂いです)。周辺の駅では喧噪のなか本当に焼き肉のにおいが立ちこめていたりして旅情もそそられる地域です。学会だけでなくナイトライフもお楽しみいただければと思います。

  最後にJPIC創設者のひとりである越後先生の言葉をお借りします。「JPICのコンセプトはミニ学会を目指すのではなく、小児のインターベンションを実施している医師のために、ひいては患者のために、先天性心疾患に対するカテーテルインターベンションについて十分ディスカッションして知識を共有する研究会にする。」第26回JPICでは原点に立ち帰ってここを目指したいと思います。皆様のご協力とご参加をぜひともよろしくお願い申し上げます。


Please pay a visit to Osaka!! Save the date Jan. 22-24, 2015.