第34回日本臨床薬理学会学術総会 The 34th Annual Meeting of The Japanese Society of Clinical Pharmacology and Therapeutics

会長挨拶

第34回日本臨床薬理学会学術総会
会長  内田 英二
(昭和大学  研究推進室)

この度、第34回日本臨床薬理学会学術総会を、2013年12月4日(水)から6日(金)まで、東京国際フォーラムにて開催させていただくことになりました。臨床薬理学の目標は一言でいうと「薬物治療の最適化」ですが、カバーする領域は広く、ヒトにおける薬物の科学的研究のすべての領域を含んでいます。臨床薬理学は、合理的・安全かつ有効な薬物治療の一般論からゲノム情報を活用した個別化医療、さらに新しい医薬品や医療機器の導入・開発やエビデンスの創出・発信などに貢献しています。


新しい医薬品や医療機器の開発はグローバル化しており、日本だけでなくアジア諸国・地域を含んだ世界同時開発が進んでいます。トランスレーショナルリサーチや再生医療など、新しい分野の開拓も求められています。このような時代の背景を鑑みて総会のテーマを「新しい世代の臨床薬理学」とさせていただきました。総会では、早期の探索的臨床試験、薬物動態/薬力学の更なる応用、医薬品の適正処方、臨床試験デザインや統計手法の選択、オーファンドラッグの開発、研究倫理、感染症やがん治療の現状、産・官・学の連携など、臨床薬理学がカバーする幅広い領域で専門的な議論を通して、社会に還元できる総会にしたいと考えております。また、日韓臨床薬理合同シンポジウムと日中薬理・臨床薬理合同シンポジウムが会期中並行して開催されます。アジアの仲間達との交流もさらに深くしていける場になればと思います。


東京駅の赤レンガ駅舎は大正3年(1914年)に竣工され、1945年に戦災により焼失しましたが、戦後に復旧されました。そして今、元の姿を保存しつつ、未来へ継承するため巨大地震にも耐えうる免震構造をもった駅舎として生まれ変わり、もうすぐ100歳を迎えます。新しいものの評価は古いものの評価とのバランスの上に成り立っていきます。新しく生まれ変わった東京をぜひ堪能していただければと思います。


多くの方々のご参加とご協力をあらためてお願い申し上げます。