第40回日本中毒学会総会・学術集会

会長・副会長挨拶

会長挨拶

会長:嶋津岳士

第40回日本中毒学会総会・学術集会
会長 嶋津 岳士
大阪大学大学院医学系研究科 救急医学
(同附属病院高度救命救急センター)

このたび、第40回日本中毒学会総会・学術集会を、平成30年7月20日(金)、21日(土)の2日間にわたり、グランキューブ大阪(大阪府立国際会議場)において開催させていただくことになりました。この歴史ある学会を準備する機会をいただき大変名誉なことと感謝いたしております。今回は第40回という節目の年でもあり、新たな試みとして、公益財団法人日本中毒情報センター(大阪中毒110番)と共同で学術集会を開催いたします。さらに、数年来交流を深めてきた日本毒性学会(第45回学術年会:7月18日~20日)と連携して、7月20日に同一会議場で開催いたします。

太古の昔より人間の営みと「毒」は切っても切れない関係にあります。本学会は中毒医療の発展と中毒事故・事件の防止に貢献することを目的としていますが、日本中毒学会の活動の特色を表すキーワードは、「多領域」、「多職種」、「社会性」だと考えています。救急医学のみならず内科学、精神科学、法医学などの医学領域に加えて、薬学領域、さらに公衆衛生や犯罪捜査などの領域と深いかかわりがあります。このことを反映して、医師(救急医、精神科医、基礎医学者、法医学者)、薬剤師、臨床検査技師、行政・警察関係者、看護師など多職種の専門家が協力して、知見を発表し、議論を深める場となっています。

危険ドラッグ、硫化水素による自殺、乳幼児のたばこ誤食、薬物過量、あるいは地下鉄サリン事件など、私達は絶えずさまざまな毒物の危険にさらされています。そこで、第40回日本中毒学会総会・学術集会ではテーマを「Toxicology for all –中毒を考えよう–」とさせていただきました。これはすべての皆さまに中毒について考えていただき、理解を深めていただきたいという思いとともに、どのような臨床症例や事案であってもその背景に中毒が隠れているのではないかと疑うことが重要であるというメッセージを込めたものです。また、第45回日本毒性学会学術年会との同一日・同一会場での開催は、臨床中毒学と基礎研究の専門家が一堂に会する初めての機会であり、中毒学の新たな展開の第一歩となることが期待されます。さらに、安全な社会を構築・維持するために、市民公開講座を通じて、市民の皆さまにも中毒のことを知っていただく機会としたいと考えております。

多くの皆さまのご参加とご発表をお待ちしております。

末筆ではございますが、皆さまのさらなるご発展を心より祈念申し上げます。

2017年12月吉日

副会長挨拶

副会長:遠藤容子

第40回日本中毒学会総会・学術集会
副会長 遠藤 容子
公益財団法人 日本中毒情報センター
大阪中毒110番

第40回日本中毒学会総会・学術集会を会長の嶋津岳士先生の下に、大阪大学医学部附属病院高度救命救急センターと日本中毒情報センターが協同して開催する機会を頂くことができ、心よりお礼申し上げます。日本中毒情報センターの職員は、センター設立当初の1986年から研究会時代の本学会で学び、本学会に育てて頂きました。これまでの感謝の気持ちをこめて、職員一同、会員の皆様にとって有意義な集会となるよう尽力いたします。ご支援のほどお願い申し上げます。

たばこからサリンにいたるまで、中毒情報センターには多種多様な中毒に関する問い合わせが寄せられます。健康で快適な生活を送るために利用する化学物質は諸刃の剣であり、扱い方を誤れば事故や事件、災害となって、全ての人に関わってくることを日々痛感し、トキシコビジランスの重要性を思い知らされます。そこで本学会の場をお借りして、パネルディスカッション「中毒情報センターの役割を考える」では、トキシコビジランスの観点から中毒情報センターの役割について、関連領域の先生方からご意見・ご教示を頂く予定です。そして、本学術集会のテーマである “Toxicology for all –中毒を考えよう–” をより広く実践できるよう、今後の課題と方策について考えてみたいと思っております。

従来と同様に、多職種・多方面からの中毒に関わる経験を共有できるよう、一人でも多くの方からの演題のご応募とご参加を心よりお願い申し上げます。第1日目の夜に開催いたします懇親会では、恒例となりましたフォトコンテストの入賞作品の表彰式のほかに、2日目の議論のための英気を養っていただけるような催しを考えております。7月下旬の大阪は、こてこてに蒸し暑い日が続くと思います。議論に集中できますよう、ノーネクタイのラフなスタイルでご参加ください。

2017年12月吉日

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