第43回日本骨髄腫学会学術集会

会長挨拶
 この度、第43回日本骨髄腫学会学術集会会長を拝命しました、国際医療福祉大学医学部血液内科の中世古と申します。国際医療福祉大学医学部は2017年4月に千葉県成田市に開設され、私は千葉大学から異動し着任いたしました。本学会は日本骨髄腫研究会を前身とし、2012年4月1日に日本骨髄腫学会へ移行致しました。千葉県では、2002年に千葉県がんセンター高木敏之先生が船橋市において第27回学会を開催されました。当時は多発性骨髄腫の治療としてはMP療法やVAD療法、自家移植しかなく、新規薬剤としてはサリドマイド個人輸入の時代でした。それから15年が経過し、ボルテゾミブ、サリドマイド、レナリドミド等の新規薬剤と自家末梢血幹細胞移植による治療戦略が確立され、多発性骨髄腫の治療は大きく進歩しました。さらに最近3年間では、新規免疫調整薬であるポマリドミド、プロテアソーム阻害剤であるカルフィルゾミブやイクサゾミブ、HDAC阻害剤パルビノスタット、抗体薬エロツズマブが相次いで承認され、ダラツムマブも近く承認される見込みであり、ボルテゾミブから始まった新規薬剤ラッシュは、2018年には9種類もの治療薬が出揃うこととなります。さらに自家末梢血幹細胞採取でのpoor mobilizerに対してプレリキサホルも認可され、患者様にとって大きな福音となりました。
 このような薬剤の様々な組み合わせにより治療の選択肢は何十倍にも増えつつあり、嬉しい悲鳴ですが、一人一人の患者様に対してどの治療が最も適切なのかを見極めることが非常に難しくなりつつあります。本学術集会ではこれらの新しい治療薬をいかに適切に使い、より一層治療成績を向上させること、また、次世代シークエンサーなどの新しい技術を利用して解明が進んでいる分子病態等基礎研究の成果について会員の皆様と熱く議論したいと考えております。また、アミロイドーシスやPOEMS症候群、原発性マクログロブリン血症などの骨髄腫類縁疾患についても近年分子病態解明、新規治療の開発が進んでおり、治療成績も大幅に向上しています。是非これらの疾患にも焦点をあてて議論を深めたいと思います。
 本学術集会は新緑の2018年5月12日、13日に千葉市幕張新都心の東京ベイ幕張ホールにて開催いたします。東京湾と東京スカイツリーを臨み、東京ディズニーランドにも近く、遠くには富士山を望むことのできる素晴らしい場所で御座います。多数の皆様の参加を宜しくお願い申し上げます。
第43回日本骨髄腫学会学術集会
会長 中世古 知昭
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