第43回日本骨髄腫学会学術集会

会長挨拶
 第43回日本骨髄腫学会学術集会を2018年5月12日(土)、13日(日)の2日間、千葉市幕張において開催させていただくにあたり、ご挨拶申し上げます。
 ボルテゾミブから始まった新規薬剤の時代はすでに10年余りが経過し、この間多発性骨髄腫の治療は大きく進歩し、予後が飛躍的に改善しました。そして最近3年間では、新規免疫調整薬であるポマリドミド、プロテアソーム阻害剤であるカルフィルゾミブやイクサゾミブ、HDAC阻害剤パノビノスタット、抗体薬エロツズマブ、ダラツムマブ、poor mobilizerのためのプレリキサフォルが相次いで承認され、2度目の新規薬剤ラッシュを迎え、「さらなる新しい時代の幕開け」であります。薬剤の様々な組み合わせにより治療の選択肢は何倍にも増えつつあり嬉しい悲鳴ですが、一人一人の患者様に対してその時点でどの治療が最も適切なのかを見極めることが難しくなりつつあります。本学術集会ではこれらの新しい治療薬をいかに適切に使い、より一層治療成績を向上させること、また、次世代シークエンサーなどの新しい技術を利用して解明が進んでいる分子病態等基礎研究の成果について会員の皆様と熱く議論したいと考えております。アミロイドーシスやPOEMS症候群などの骨髄腫類縁疾患についても近年分子病態解明、新規治療の開発が進んでおり、治療成績も大幅に向上しています。是非これらの疾患にも焦点をあてて議論を深めたいと思いますし、会長講演では私共が長年取り組んできましたPOEMS症候群の分子病態の解明と治療戦略の確立についてお話しさせて頂きたいと思います。
 今回の学術集会では、会長招待講演として、セレブロンの発見によりIMiDsの作用機序の解明と新たな創薬に多大な貢献をされている半田宏先生に御講演をお願い致しました。若い先生方にも強いメッセージが届けられることと思います。また、新たな試みとして、韓国血液学会骨髄腫ワーキングパーティーとの日韓合同シンポジウムを企画しました。韓国から著名なシンポジストを招待するとともに、一般演題として13題もの大変質の高い演題を頂きました。本学術集会には韓国から多くの医師・研究者が来日されます。是非この機会に国際交流を深めて頂ければと思います。この他にも5つのシンポジウムを企画し、国内外の新進気鋭の先生方に基礎・臨床に渡る研究成果をご発表頂きます。一般演題からは査読評価の高かった演題から選定し、ワークショップを組みました。是非とも活発な議論を期待しております。また今回、45歳以下の若手研究者を対象に学術集会奨励賞を設けました。閉会式にて3人の先生に賞状と金一封を授与したいと思いますので、奮ってご発表お願い致します。
 本学術集会の会場である幕張新都心は東京湾と東京スカイツリーを臨み、東京ディズニーランドにも近く、遠くには富士山を望む素晴らしい場所で御座います。新緑の美しい季節に多数の皆様のご参加をお待ち申し上げるとともに、心より歓迎したいと存じます。どうぞ宜しくお願い申し上げます。
 最後に、本学術集会の開催にあたりお世話になりました皆様、プログラム作成にあたり貴重な御助言を頂き、査読賜りましたプログラム・査読委員の先生方、学会事務局の皆様に心から厚く御礼申し上げます。
第43回日本骨髄腫学会学術集会
会長 中世古 知昭
Page Top
Copyright © The 43rd Annual Meeting of the Japanese Society of Myeloma. All rights reserved.