会長挨拶

第45回日本肩関節学会 会長 大阪大学大学院運動器バイオマテリアル寄附講座 教授 菅本 一臣

 このたび第45回日本肩関節学会を平成30年10月19日20日の両日に大阪国際会議場にて主催させていただきます。
今回学会のテーマは「肩関節を議論する discuss the shoulder」といたしました。近年日本肩関節学会でもグローバル化が叫ばれていますが、それを私なりに解釈した結果、このテーマを考えました。
 私が考えるグローバル化とは学会での英語の発表や討論も必要ですが、最も重要なことは日本独自のオリジナリティのある研究成果を如何に世界に問うことができるかであると考えています。名古屋大学の名誉教授益川敏英先生は海外での英語の発表なくともノーベル賞を受賞されました。それはひとえに研究の素晴らしさが評価されてのことであると思います。
 日本肩関節学会では遠藤寿男先生のloose shoulderや信原克哉先生のrotator interval lesionなど独自性のある研究を様々に輩出してきたという輝かしい歴史があります。そのたいまつの火を後に続く先生方に渡していくためにも、本学会を成果あるものにしたいと思います。

 これまでも年齢に関係なく日本肩関節学会において素晴らしい研究が報告されています。しかし、その演題が十分に吟味されていないために、発表の段階ではもう一つ物足らないものも数多くあるように感じていました。今回の学会のテーマにあるように、許される限りの時間をかけて肩関節を十分に議論して、それを楽しみながら、素晴らしい成果となるように後押しができればと考えています。
 これまでも様々なテーマが主題やシンポジウムの中で取り上げられ、その成果は日本からの素晴らしい研究として国内外でも知られるところとなっています。しかし、今回は新しい試みとして私が医師になる以前には広く行われていた「宿題報告」を提案させていただきました。3テーマに関して、1年間の準備期間をもって十分な検討を行って、その成果を本学会にて報告していただきます。
 またこれも今回の新しい試みですが「なにわ賞」(最優秀発表演題賞)を設けることにいたしました。これは年齢制限なく、本学会で最も素晴らしい発表を行った方に対して賞(賞金付き)を与えるものです。すでに5演題がノミネートされていますので、その中からセッション内での発表をもとに最優秀者が投票で選ばれます。従来の高岸賞と同じく1日目の学会終了後の全員懇親会で授賞式が行われますので、それにもぜひご注目ください。

 海外からの招待者は欧米およびアジアから重鎮というよりはこれからを担う中堅の先生方を多くお招きしています。その方々が将来日本肩関節学会との国際交流のキーマンとなってもらえるように期待して選んでみました。その講演、シンポジウムなどにも是非ご期待ください。

大阪の街は最近再開発などが進み大きく変貌いたしました、近年は中国などからの旅行者がUSJに大挙して押し寄せております。学会だけではなく異国に迷ったかと思われる大阪の街も時間の許す限り十分に堪能していただきたいと思います。それでは皆様方ぜひ学会場でお目にかかれることを楽しみにしております。

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