ご挨拶

第49回日本臨床腎移植学会学術集会 会長 杉谷篤(米子医療センター 外科 副院長) 2016年3月23日(水)、24日(木)、25日(金)の3日間、鳥取県米子市におきまして、第49回日本臨床腎移植学会学術集会を主催させていただくことになりました。ご存知のように、臓器移植法は改正されましたが、臓器提供数は減少しています。「脳死は人の死」とする医学界の総意、関連法規の整備、ネットワークの整備、提供病院の整備、院内CoやレシピエントCoの制度化、技術の継承は実現されました。また、免疫抑制剤、脱感作療法の進歩によって移植成績は各段に向上し、腎移植は腎不全の治療選択肢のひとつとして推進すべきであることは間違いありません。25年前に、日本移植学会は故・太田和夫先生を委員長として社会問題特別検討委員会を立ち上げ、さまざまな角度から臓器移植推進の問題と展望を検討されています。このころの記録を繙くと、一点だけが現在も変わっておりません。当時、宗教界の人々を招き、「日本人の死生観、脳死、臓器移植」に対する考えをわかりやすく解説してもらい、移植医と質疑応答された記録が出版されていました。この中で、一般人代表の藤村志保さんが、「感情の部分をみんなでいろいろと知恵を出して、できるだけ抵抗感がないようにしていかないと、実際に心臓移植が再開されても、提供者はそうは増えないでしょう。」と25年後の今を予言しています。
 鳥取・島根県は山陰と呼ばれ、出雲、松江、安来、米子あたりの地域をさします。私は米子の生まれ育ちで、当地でこの栄誉ある学会を開催するにあたり、いろいろと調べました。これもご存知と思いますが、出雲大社は神道、神話の出どころで、日本人の精神背景を形作った源泉でした。ここから出雲王国が畿内や北陸にまで広がり、やがて仏教が渡来して融合し、ときの為政者に利用されながら私たちの死生観ができてきたようです。
 山陰で「全国レベルの学術集会」と「来てよかったと思ってもらえるおもてなし」ができるかを私の知己や地元のひとと協力して考えてみました。地域でお迎えしようということになりましたので、少しずつ準備をはじめ、シンポや特別講演、Junior Session、国際テレカンファなど学術内容のテーマ、地域に還元するための市民公開講座の素案を作成しました。この挨拶とは別に、私の想いとこれまでの準備をまとめた「開催趣旨」を添付させていただきますので御一読ください。
 今回は、東京を中心とする移動を考えて、1日目からシンポジウムを開始し、3日目の半日集中セミナーまでを4時には終了するように考えています。全国の先生から「このようなテーマを取り上げてほしい」という意見も拝聴したいと思います。「会長の独断と偏見で推薦するお食事どころ」、「会長の独断と偏見で推薦するオプショナルツアー」も載せていきたいと思いますので、皆様この機会に山陰を訪ねてみてください。

2015年3月吉日

第49回日本臨床腎移植学会学術集会 会長
  米子医療センター 外科
      副院長 杉谷 篤

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