第50回日本老年医学会学術集会を、2008年(平成20年)6月19日(木)〜21日(土)の3日間、千葉市の幕張メッセ国際会議場にて開催いたします。本学会にとって半世紀を迎える節目の大会であるとともに、現在のわが国の高齢者医療を取り巻く環境を踏まえて、「次世代の老年医学へ−地域医療の現場から老年医学・医療を考える−」を今回のテーマといたしました。
老年医学の理想を忘れず、現状を客観的に分析し、将来の正しい方向性を探る必要があります。そのような考えのもと、臨床医学や介護の現場、行政、そしてマスメディアを代表する方々をお招きして、地域の老人医療、療養病床再編、終末期医療について語っていただくシンポジウムおよび講演を複数企画しています。お年寄りが何に困り、どのようなことに希望を見出しているかを考える市民公開講座も計画しています。また、“老年病総合医の展望”と題し、地域医療の新しい担い手として役割が期待されている“総合医”と老年医学の関わりについて討議いたします。
基礎研究とその臨床への応用もこれからの老年医学にとって重要な課題です。海外からの演者として、NGF(神経成長因子)の遺伝子治療を世界で初めてアルツハイマー病に応用したMark Tuszynski教授をお招きします。また、社会的にも話題のアンチエイジングについて、科学的な検証と実地医療への応用をAging Science Forumで取り上げます。さらに、高齢者のQOLや生命予後と密接に関わる認知症、心血管病予防、骨粗鬆症についても、シンポジウムにおいて研究と診療の最前線をご紹介いただく予定です。
特別企画として、第50回記念式典ならびに特別シンポジウムを開催し、日本老年医学会の発展を支えて来られた先生方に、本学会の過去・現在・未来を語っていただきます。また、2年に一度の日韓合同シンポジウムも予定されています。最終日には、研修医・学生参加による高齢者外来カンファレンスを計画し、高齢者の診断学に関する実践的なノウハウを学んでいただく予定です。
健康長寿を達成するために、老年医学がどのような貢献を成し得るのか、広く学び論じられる機会になればと祈念します。会員の皆さまの日頃の研究成果を存分にご発表いただきますとともに、会員でない医師・コメディカルの皆さまにも、地域の老人医療を見つめなおし、その将来を展望する場として、奮ってご参加いただきますことを心よりお願い申し上げます。 |