御礼の言葉 『第5回日本移植・再生医療看護学会学術集会は、140名を超えるご参加をいただき、成功裏に終了することができました。
ひとえに学会員の皆さまのご支援の賜物であり、感謝申し上げる次第です。
特別講演の平田公一教授には、「肝の再生医学の現在そして未来」というテーマでお話を賜りました。
ご講演の中でご紹介くださいました「人工肝臓」は、明らかに以前より進歩していました。そして、肝臓の再生医学は難しいと言われながらも、将来の臨床応用を見据えた研究について伺いましたことは、ベッドサイドでケアする看護師にとっても、肝臓の末期状態にある患者にとっても、大きな『希望=HOPE』になりました。
教育講演(I)は、米国よりアネット・ナサー看護博士をお招きし、「Living
Related Liver Donor's Perceptions of Life after Liver Donation」というテーマでお話を賜りました。
米国と日本では、国・文化は異なれど、生体間移植における生体ドナーの問題は共通するものであることがわかりました。米国の生体間移植施設では、「独立したドナー擁護者」を設置することを義務付けられていることや具体的な活動が説明され、示唆をうるものでありました。
教育講演(II)は、中村雅也医学博士をお招きし、「脊髄再生研究の現状と展望」というテーマでお話を賜りました。
脊髄損傷発生のメカニズムから再生医学を用いた治療方法まで、平田教授と同様に臨床応用を見据えた数々の研究についてご教授くださいました。「脊髄損傷は治らない」という概念を覆すべき挑戦を続けられる先生のお話がとても印象的であり、感動的でした。
シンポジウムでは、イスタンブール宣言を取り上げました。
イスタンブール宣言の委員会の一員でいらっしゃる小林英司教授に特別発言としてイスタンブール宣言とは何かについてお話していただきました。
4名のシンポジストには、瓜生原葉子氏には欧米の現状、藍原寛子氏にはフィリピンの現状、芦刈淳太朗氏には日本の現状、中島節子氏にはコーディネーターの現状についてご講談いただきました。
そして、座長の田辺稔准教授と清水準一准教授により、現在の問題点と今後の課題につきディスカッションが進行されました。
特に、田辺准教授がドナー発生から臓器提供手術までの過程を時系列で示し、「今、ここにドナー情報がきたらドタバタである・・・」という話は、日本の移植医療の抱えている問題が明らかになったようです。
一般演題は、13演題の発表がありました。
全ての演題が移植医療に関するものでしたが、さまざまな角度から移植医療の発展に向けた具体的な取り組みについてご報告いただきました。
日本の移植医療も新時代を向かえ、本学会が更なる重責を担うことになります。
学会員の皆さまの益々のご活躍を祈念し、御礼の言葉に代えさせていただきます。
2009年10月吉日
第5回日本移植・再生医療看護学会学術集会
会長 添田 英津子 |
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