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この度、2011年11月17(木)~19日(土)の3日間、東京・新宿の京王プラザホテルおよび新宿NSビルにおきまして、第73回日本臨床外科学会総会を開催させていただくことになりました。 歴史と伝統のある本総会を開催することは、教室員一同、同門および大学にとりまして誠に名誉なことであり、跡見 裕学会長、出月 康夫名誉会長をはじめ学会関係者の方々ならびに会員の先生方に厚く御礼申し上げます。
さて、本総会のポスターは、ルネッサンス期の天才画家ミケランジェロ・ブオナロッティ作の天井画である『天地創造』をモチーフに作成いたしました。神が自分の形に似せて創造した人間に、指先からまさに息吹を送り込もうとする瞬間を描いた作品です。腹腔鏡下胆嚢摘出術が導入された際に、通常開腹であれば1時間足らずで行える手術に数時間もの手術時間を要することもあり、その手技が今日のように開腹を凌ぐ速さで行えるようになるとは思えませんでした。しかし僅か20年の間に医学は急速な進歩を遂げ、現在では胆嚢はおろか、肺・食道・胃・大腸に至るまで、内視鏡下手術は日常臨床を行う外科医にとって欠かすことの出来ない一般的な手技となり、さらには肝臓・膵臓なども内視鏡下手術が応用されつつあります。この状況を一体誰が予測できたでしょうか? また、数年前から人間の関節の機能を兼ね備えたロボット支援手術が導入されるようになり、まさに人間から息吹を送り込まれたロボットがいかに究極の人間の手に近づくことが出来るのかが技術的な焦点となっております。このような医療技術の進歩とともに、医療費は右肩上がりに増え続けておりますが、常に困難な問題にチャレンジし、より良いものを追及していくことが医療の発展には不可欠であると考えます。そのためには先人の経験を活かし、多くのエビデンスに裏打ちされた論理的根拠をもって臨まなければならないということは言うまでもありません。そこで、今回のメインテーマは『次世代へのチャレンジ-経験とエビデンスから学ぶ-』とさせていただきました。日々臨床において外科診療を行っていらっしゃる先生方にお集まりいただき、日常臨床におけるご経験、また比較的大きな規模の症例を対象としたエビデンス、そして今後の医療に向けた最先端の取り組みについてご討論頂きたいと思います。
日本臨床外科学会は様々な外科系学会の中でも特に臨床を重視し設立されました。本総会では学会設立時の意志を引き継ぎ、大学や大病院の先生方のみならず、中小規模の病院や診療所において活躍されていらっしゃる先生方が、日々の外科診療において活用して頂けるようなテーマに関しても積極的に取り組んでいく所存であります。
次世代の外科を担いチャレンジしていくのは次世代の若手外科医です。若手外科医の減少をいかに食い止めるか、また家庭との両立の困難さから以前より少なかった女性医師にいかに外科臨床に参加・活躍していただくかが、今の私共に課せられた最大のテーマだと思います。本総会は外科医の登竜門であると共に貴重な育成の場です。若手外科医に参加・体験・そして学習して頂ける企画作り、また女性外科医でも参加し易い環境作りなどに積極的に取り組んでいきたいと思います。
11月中旬の新宿はとても過ごし易く、また全国各地より旬の味覚が集まって参ります。臨床を志す外科医にとって実りある総会となりますよう鋭意努力して参りますので、どうか皆様のご指導、ご協力をお願い申し上げるとともに、第73回日本臨床外科学会総会に奮ってご参加いただきますよう重ねてお願い申し上げます。 |