第76回 日本臨床外科学会総会

メディカルイラストレーションとは

医学医療界の新たな必要 『メディカルイラストレーション』
メディカルイラストレーション メディカルイラストレーション

いま、メディカルイラストレーションは,医学や医療のコミュニケーションスタイルを大きく変えようとしています。
国内でも大規模な学会のひとつ「日本臨床外科学会」は、2014年総会のテーマに異例とも言える「外科の美学」を掲げ、医学領域のメディカルイラストレーションに対する関心の強さを示すなど、2014 年はひとつの転機を迎えようとしています。
精妙な人体解剖図や臨床における医学上の説明図、また最近では目を見張るような高度な3D 映像(動画)などは、専門家同士のコミュニケーションの場で、医学や看護教育やインフォームドコンセントなど医療者と患者サイドの共通理解、あるいは一般人を対象とする本や新聞、テレビや講演会と言った場面でますます多く使われるようになってきました。
問題は、制作作業に必要な高度な知識や経験を持った専門家(イラストレーター)の数が、極端に不足していることにあります。
専門家が不足する背景には、欧米のような医学教育と臨床経験を修得しイラストレーションとデザインを学ぶ教育機関が日本には皆無だったということが原因です。
特に美術系あるいは医学系の教育機関において、この新たな分野の将来性に注目し、学生誘致の方法やカリキュラムの修正などを再検討することなどが期待されます。
「患者中心の医療」を掲げる医療界が、医療の質の向上につながるメディカルイラストレーションの重要性に気づき、人材育成支援の基盤の構築を待ち望んでいることから、この問題に正面から取り組み始めた病院や学会、医学系・美術系大学の将来計画,先端医療時代の横断的な学術領域のコラボレーションによって、学術レベルの向上、より良い医療システム作り、更には新たなビジネスチャンスを促すきっかけができればと期待いたします。

レオン佐久間

メディカルイラストレーション

Copyright © 第76回 日本臨床外科学会総会 All rights reserved.