第12回 日本栓子検出と治療学会(the 12th Japanese Society of Embolus Detection and Treatment)
会長挨拶

第12回日本栓子検出と治療学会 (エンボラス学会)
会長 峰松一夫
(国立循環器病センター 内科脳血管部門 部長)
第12回日本栓子検出と治療学会(エンボラス学会)を、平成21年10月9日(金)、10日(土)の日程で、大阪国際会議場(大阪市北区中之島)で開催します。
本学会は、東京慈恵会医科大学古幡博教授を代表世話人(現在は理事長)として12年前に発足しました。以後、人口超高齢化、ライフスタイルの欧米化とともに増加の一途をたどり、今や国民病となった血栓症・塞栓症の診断、治療をメインテーマに、生命科学、医工学などの基礎研究者から、臨床医、コメディカル、さらに医薬品あるいは医療機器メーカーまでを巻き込んだ学際的な研究発表、討論を行うユニークな学会として発展を続けてきました。
昨年、古幡理事長を主任研究者とし、私や本学会会員の何人かを分担研究者、研究協力者とするプロジェクト「急性期脳梗塞早期系統的治療のための分野横断的診断治療統合化低侵襲システムの開発」が、産官学連携の国家研究プロジェクト「先端医療開発特区(スーパー特区)」に採択されました。これまでの本学会の活動が実を結んだとも言えます。第12回大会は、この古幡プロジェクトのさらなる発展を祈念し、企画運営することにしました。すなわち、「塞栓症の科学と医学」を主題とし、脳血管を含む全身の塞栓症の病態や診断、治療、予防をテーマとした各種シンポジウム、招聘講演、セミナー、市民公開講座などを予定しています。
大阪は、わが国における蘭学、医学の発祥の地の一つです。明治の英傑たちを輩出した緒方洪庵の「適塾」の跡地は、会場のすぐ近くにあります。本学会と縁の深い超音波医学も大阪で発展し、循環器病制圧を目標とするナショナルセンター、国立循環器病センターは、ここ大阪で30年以上の歴史を重ねています。こうした大阪の歴史の重みを胸に、塞栓症の発生メカニズムから最新治療までを議論してみたいと思います。
さて、その大阪ですが、長いスランプの時代が続いています。その再生を願い、8月22日から10月12日まで、中之島地区を中心にプロジェクト「水都大阪2009」が開催されます。会期中に、その中之島で本学会を開催できるのは、偶然とはいえ本当に幸運です。この「水都大阪2009」では、橋梁ライトアップ、水の回廊周遊ボート、野外ライブなど様々なイベントが企画されています。本学会に参加すれば、学問はもちろん、大阪の歴史と文化と美を再発見していただけるでしょう。
大勢の皆様のご参加をお待ちしています。
平成21年3月吉日