会長挨拶


会長 早川 哲史
刈谷豊田総合病院 副院長

 この度、第13回日本ヘルニア学会学術集会を2015年5月22日、23日の2日間、ウインクあいち(愛知県産業労働センター)にて開催させていただくことになりました。2003年4月に冲永功太名誉会長のご指導の下に発足した日本ヘルニア研究会は、2009年には日本ヘルニア学会学術集会と成長し、現在に至りました。このような大きく成長している学術集会を担当させていただくことは、大変光栄なことと感謝いたしております。

 外科疾患として最も手術件数が多い鼠径部ヘルニア治療は、腹腔鏡下手術の導入とメッシュによるTension Free術式の普及と浸透により、この20年間で大きく変化しています。腹腔鏡によるフルハイビジョン映像の導入により、詳細な膜構造や神経走行が確認できるようになり、臨床外科医が鼠径部解剖を解明する機会も得ました。解剖の理解に伴って手術はより精度が高く、合併症も軽減されている可能性はあります。今回の学術集会テーマは「科学としてのヘルニア手術~検証と伝承~」とさせて頂きました。この20年間の治療法の「検証」をおこない、正しい手術治療が「伝承」できるようにと思いました。

 鼠径部ヘルニア、腹壁瘢痕ヘルニア、食道裂孔ヘルニアなどのすべてのヘルニアのセッションも企画しますので、腹部ヘルニアすべての熱い討論をお願い申し上げます。

 私が代表世話人をしています日本腹腔鏡下ヘルニア手術手技研究会とLPEC研究会も同時共催を企画しています。特に若い先生方にはノーカットの腹腔鏡下手術のビデオ映像を十分に鑑賞していただけるものと思います。

 今回はヘルニア学会公認支部会より推薦演題をご呈示いただき、学会推薦セッションを企画致します。優秀演題にはヘルニア学会より学会賞が贈呈されることになりました。

 ポスター展示会場ではビール片手に名古屋グルメを楽しみながらの熱のこもったDiscussionを企画させていただきます。

 一日目夕方には、手羽先、味噌カツ、味噌おでん、天むす、担々麺、エビフリャーなどに代表される充実した名古屋B級グルメをご堪能いただき、ゲームやクイズを交えたアットホームな懇親会の準備を進めております。

 まだ蒸し暑くない5月は名古屋で最高の過ごしやすい季節です。名古屋の学術集会が活発な討論と意義ある意見交換の場となり、少しでもヘルニアに従事する若い外科医の先生方にも自信をつけていただき、遠い将来の医療の姿を見据えた元気の出る学術集会になればと願っております。

 今までご指導とご支援を賜りました先生方や学会員の皆様に、何か「おもてなし」と「恩返し」ができるような暖かい学術集会にできればと思っています。会員の先生方のみならず、一般臨床医、研修医、医学生、病院スタッフ、お友達などの沢山の参加者と多数の演題応募を心よりお願い申し上げます。