会長あいさつ

 第15回日本糖尿病教育・看護学会学術集会を東京で開催させていただくことになりました。テーマは「実践と研究の循環的発展」と致しました。

 糖尿病をはじめとする生活習慣病の急増に対し、看護による療養行動支援が今ほど求められる時代はないといっても過言ではありません。その期待に応えるためには、今回のテーマである「実践と研究の循環的発展」を今まで以上に進める必要があります。ここ数年の本学会学術集会で取り扱われてきた研究あるいは実践との連携に関する内容をさらに発展させ、より具体的な方策を導くことが今回の学術集会の課題です。皆様のお智慧を一堂に集め、実践、研究の立場の相互のネットワークの形成に貢献でき、今後の共同作業(コラボレーション)の基盤を強固にする機会になることを目指します。

 本学術集会はこれに従って企画致しました。講演では、実践と研究の循環的発展のために、今、まさに看護職に求められていること、そして糖尿病との長い付き合いをされている人々により近づくための基本についてお話頂きます。シンポジウムでは、実践と研究の相互の向上のためにできること、そのための倫理的側面として考えるべきことを取り上げます。糖尿病教育・看護の高度実践に携わる日本糖尿病療養指導士、糖尿病看護認定看護師、慢性疾患看護専門看護師といった方々は順調に増加しており、一方、看護系大学・大学院などの発展に伴って教育・研究の場にある人材も豊かになりつつあります。本学術集会は、豊かになった人材を相互に結び付け、それぞれの発展と成長をさらに進めるものになるはずです。

 交流集会では、日本糖尿病教育・看護学会がこれまで政策に働きかけて実現してきたいくつかの事業を含め、それらがさらに活発に行われるとともに、研究を展開するネットワークとなることを期待しております。また、昨年同様、「臨床研究」に関するワークショップも継続して開催致します。

  会期は10月という最も過ごしやすい時期になります。参加の前後にはちょっと足を延ばして秋の行楽もお楽しみいただける時期です。演題を広くお寄せいただき、講演、シンポジウムなどと併せ、皆様の議論が活発に行われ、今後の糖尿病教育・看護の発展に寄与できる学術集会になりますよう、皆様のご参加をお待ちしております。

会長 数間 恵子
東京大学大学院医学系研究科 成人看護学分野