「JATECと専門技能のコラボレーション」
外傷診療は全身を対象にした診断・治療を必要とするため、外科系の診療科を包括した幅広い知識と技能、および全身管理のための集中治療を必要とします。さらに初期診療では患者の容態はダイナミックに変化し、病勢に応じた救急処置・蘇生が必要であり、根本治療ともなると多くの領域にわたります。本学術集会のテーマ「JATECと専門技能のコラボレーション」には、標準化された初期診療を踏襲した上で各領域の専門的な治療をより深めたいという思いを込めました。
要望演題では初期診療、画像診断、処置、根本治療、長期予後など外傷診療ならではの幅広い領域からテーマを選択しました。同時に、一般演題の区分では関心の高い分野を多数設け、新しい視点で議論ができるよう工夫をしました。各位におかれましては、日常診療で経験した貴重な症例や日頃の研究成果をこの学術集会でご発表下さるようお願い申し上げます。
今回の学術集会では特別講演や教育講演に代え、討論参加型のセミナーやエクスパートレクチャーを計画しました。まず一つ目は、診療におけるdecision making、画像診断における読影をテーマにして双方向で議論できる特別企画です。audience response system(ARS;聴衆応答システム)を使用し、会場の先生方の意見も確認しながら進行する予定です。二つ目は、少人数を対象にした熟練医による教育セミナーです。6演題を企画しました。エキスパートから講義を受け、意見交換のできる貴重な機会となるはずです。積極的な参加を期待しています。
また、JATECコースの教材となる資料を公募するなどのJATECに関連した業務も合わせて行います。研究発表、学術集会参加とともに本事業にもご協力下さるようお願い申し上げます。
平成22年6月吉日
第25回日本外傷学会総会・学術集会
会長 横田 順一朗