ニュースレター No.49 2009.9.24

下記の日程で,第10回日本脳神経核医学研究会を開催いたします。
総会も開催しますので,ご参加ください。

●第10回日本脳神経核医学研究会
プログラム:http://www2.convention.co.jp/jcnn/downloads/10th_2009_kenkyukai.pdf

(旭川で開催される第49回日本核医学会学術総会の最終日に開催されます)
http://www2.convention.co.jp/nm2009/index.html

日 時:2009年10月3日(土)(学会3日目)
総 会:12:15~12:30(昼食付き)
講演会:12:30~16:00
場 所:旭川市民文化会館 第4会場(大会議室)

テーマ:「脳容積を考慮した脳機能評価」
  脳血流や脳代謝を指標とする脳神経核医学検査の診断精度は、定量画像解析法
や統計画像解析法の導入により著しく向上し、今や脳血管障害や認知症などの
臨床には欠かせない画像検査へと成熟して来ている。また、最近の脳神経核医学
研究では、生体内伝達物質や神経受容体などの「生体内分子」を画像化する
「脳神経分子イメージング」の領域も進展しつつある。脳神経核医学のこのよう
な進歩は、診断機器の性能の向上、適切な放射性トレーサーの合成、動態解析
ソフトの開発などによりもたらされ、今後もより精度の高い測定技術の開発が
求められている。一方、高齢者の増加に伴い、脳神経核医学検査も高齢者を対象
として行なわれる機会が多くなり、脳萎縮と脳機能障害との関連が問題となる。
高齢者における脳萎縮が、脳機能障害を伴うとは必ずしも言えず、検査上の脳
機能低下は部分容積効果を反映している可能性もある。萎縮脳における脳機能を
どのように評価するかについては、標準的手法が確立していない。今回は「脳
容積を考慮した脳機能評価」に関する研究から、その方向性を探ることとしたい。

開会の挨拶  中川原譲二(中村記念病院 脳神経外科)

講演1.12:30~13:20
座長 中川原譲二(中村記念病院 脳神経外科)
MRI情報を用いた脳血流SPECT/PET画像の解析と画質改善
工藤博幸(筑波大学大学院 システム情報工学研究科)
 
講演2.13:20~14:10
座長 畑澤 順(大阪大学大学院医学系研究科 核医学)
脳神経核医学画像における部分容積効果の影響と補正のあり方について
飯田秀博(国立循環器病センター 先進医工学センター)
 
講演3.14:10~15:00
座長 桑原 康雄(福岡大学病院 放射線科)
I-123iomazenil SPECTの部分容積効果補正について
加藤弘樹(大阪大学大学院医学系研究科 核医学)

講演4.15:00~15:50
座長 伊藤健吾(国立長寿医療センター 長寿脳科学研究部)
「SPECT, PETの部分容積効果補正の実際
松田博史(埼玉国際医療センター 核医学科)

閉会の挨拶  伊藤健吾(国立長寿医療センター 長寿脳科学研究部)