支部長あいさつ

支部長:小室一成

日本循環器学会関東甲信越地方会
支部長 小室 一成
(東京大学大学院医学系研究科循環器内科学)

このたび、一般社団法人日本循環器学会関東甲信越地方会支部長を拝命いたしました。80年以上の伝統を持つ日本循環器学会は、会員26,000名を擁す我が国でも最大規模の医学会です。全国に9つの支部を持ち、それぞれが各地域で支部としての活動をしております。そのうち関東甲信越支部は正会員数約9,000名、循環器専門医4,637名が在籍する本学会最大の支部です。

我が国における循環器疾患患者は高齢化とともに増加の一途をたどっており、社会的にも大きな問題となっています。支部会活動としては、年4回の地方会の開催を中心に、会員相互の学術的な意見交換を行って参りました。地方会では、これまで主に症例発表、教育講演が行われ、毎回約1,000人に及ぶ会員が参集して活発に討論をしてまいりました。今までは若手医師の育成を目標にYIA(Young Investigator’s Award)の表彰が行われてきましたが、地方会をさらに活性化するために、YIAに代わり、新たに以下の4つの賞を設けることにしました。Student Award/Resident Award/Clinical Research Award/Case Report Awardです。臨床の学会において症例報告の重要性は言うまでもありませんが、これほど多くの会員が参加する地方会がそれだけに限定する必要はありません。1例報告に終わらせずに、多数例をまとめることにより、より明確なエビデンスとなります。今後益々重要となる臨床研究を活性化するためにClinical Research Awardを設けました。我が国の循環器専門医数は増加の一途をたどってきましたが、最近その増加が伸び悩んでいます。循環器疾患患者の増加している我が国において、循環器専門医の増加は喫緊の課題です。そこで若い医師に循環器診療・研究の面白さを知ってもらうためにStudent Award/Resident Awardを設けました。多くの演題の応募を是非ともよろしくお願いします。

他に支部活動としては、救急蘇生に関するACLS、BLSがあります。日本循環器学会では対象とする疾患の性質上救急医療を活動の柱の一つとしており、年間300回以上の講習会を開催しています。一般市民への啓発活動として救急医療に関する市民公開講座も行っています。また女性循環器医師の活躍の場を広げることを目的とした男女共同参画フォーラムも定期的に行っています。

循環器医療は今まで大きく発展してきており、その発展に日本循環器学会も貢献してきました。しかし超高齢化社会を迎えている我が国においては、社会構造の変化や循環器疾患患者の急増により、人材育成、医療体制、予防・啓発、研究など様々な分野で改革を迫られています。本支部においてもさらに活動を活性化することで、社会からのニーズに応えていきたいと思います。会員の皆様のご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。

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