本日午後、会長特別企画2「日本循環器学会80年の歩み」が開催され、3名の先達の先生方が御講演されました。
循環器内科 先達お一人目 日野原重明先生(写真1)
聖路加国際病院名誉院長 日野原重明先生は今年で御年104歳ですが、第1回日本循環器学会学術集会より毎年御参加され、現在も精力的に御講演され全国を飛び回っております。本日の御講演では、これまでのご自身の循環器内科医師としての歩みを振り返り、さらにご自身の御経験に基づき、医師-患者関係構築の重要性について御講演されました。
循環器内科 先達お二人目 篠山重威先生(写真2)
宇治病院名誉院長 篠山重威先生は、国外の演者と活発に議論を行うことを目的に第65回日本循環器学会学術集会において英語を公用言語とされました。その経験を踏まえ、さらに質の高い英語を話すことを目指すよりも、質の高い研究を英語で発表し、海外の研究者と対等な立場で議論することが重要であると強調されました。
循環器内科 先達三人目 永井良三先生(写真3)
自治医科大学 永井良三先生は、システム医学の重要性について御講演されました。
(1)分子レベルから固体レベル、生理機能、病理、生活習慣、環境因子を統合した
生命科学・医学の基盤構築
(2)高精度モニター、シミュレータ、ビッグデータによる医療の緻密化
(3)診療情報の時系列統合データに基づく医療資源の適正配置および持続性の
ある医療提供システムの構築、
(4)最後に個人情報保護の有り方と不確実情報の氾濫に対する防衛について御
講演されました。
会場には多く参加者が詰めかけ、3名の循環器診療の先達の先生方の貴重な御講演を拝聴されていました。
文責:小鷹、小松(東北大学大学院医学系研究科 循環器内科学)