第80回日本循環器学会学術集会

速報

トピック6
分子イメージングの臨床応用
2016年 3月20日(日) 11:10~12:40 第5会場(仙台国際センター会議棟 2階 桜2)
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スライド

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座長:
 玉木 長良(北海道大学 核医学)
 高橋 将文(自治医科大学 分子病態治療研究センター 炎症・免疫研究部)
演者:
 田原 宣広(久留米大学 心臓・血管内科部門)
 納谷 昌直(北海道大学 循環器内科)
 笠間 周(群馬大学 循環器内科)
 西村 智(自治医科大学 分子病態研究部/東京大学循環器内科・TSBMI/JSTさきがけ)

北海道大学の玉木長良氏を座長に迎えて、近年注目を集めている分子イメージングの最新の知見について4人の演者の先生が報告しました。FDG PETやMIBGシンチなどの画像診断装置を用いて、種々の病態に対するイメージングの報告です。(写真1)

(1)動脈硬化の分子イメージング
久留米大学の田原氏は、18F-FDG PETによる動脈硬化プラークのイメージングの有用性に関して報告しました。従来のモダリティでは構造的特徴の評価だけでしたが、PETによるイメージングでは非侵襲的にプラーク炎症の活動性まで評価できます。PETイメージングにより抗炎症作用のある介入の効果判定やプラーク破裂のリスクのある患者の同定に役立ち可能性があることを報告されました。(写真2、スライド1)

(2)18F-FDG PETによる心サルコイドーシス患者の代謝活性の定量化
北海道大学の納谷氏は、心サルコイドーシスにおける18F-FDG PET評価の新しいソフトウェアの有効性を報告しました。一定値以上の炎症の高い心筋量を自動的に算出するソフトウェアを開発し、炎症心筋の定量化やステロイド維持量の決定に役立つことを報告しました。(写真3、スライド2)

(3)123I-MIBGシンチによる心臓の交感神経のイメージングと、心不全への応用
群馬大学の笠間氏は、慢性心不全に対する薬物療法の前後での123I-MIBGシンチ撮影は、治療効果判定に有用であることを報告しました。また、慢性心不全患者に対して、単回の撮影より2回撮影することで、より有用なデータを得られ、より正確な予後予測ができることがわかりました。(写真4、スライド3)

(4)In vivoにおける血栓形成と炎症のイメージング研究 自治医大の西村氏は、in vivoにおける蛍光イメージング装置を作成し、血栓形成と炎症のプロセスを報告しました。さらに、これを利用して急速な血栓形成では、Lnkという新しい因子が関与していることを報告しました。(写真5,6)

文責:大山、天水(東北大学大学院医学系研究科 循環器内科学)

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