シンポジウム(指定+公募)

【日本心臓リハビリテーション学会とのジョイントとのジョイントシンポジウム】
重複障害をもった循環器疾患患者のリハビリテーション

座長: 高橋 哲也(東京工科大学 医療保健学部)
上月 正博(東北大学 障害科学専攻 機能医科学講座 内部障害学分野)
 日本は世界で唯一の超高齢社会です。高齢者は同時に多くの疾患を有することから障害も単一でなく、重複障害を有することが多くなっています。一方、平成18年度診療報酬改定により、疾患別リハビリテーションが導入され、現在に至るまでリハビリテーションの診療報酬体系は単一疾患・単一障害を対象としたものとなりました。そのこともあり、循環器の臨床現場では心疾患や血管疾患に他の疾患や障害を合併する重複障害をもった患者に対するリハビリテーションに対して、戸惑いや混乱、苦手意識などが聞こえてきます。
 実際、重複障害患者に対するリハビリテーションは簡単でなく、ある障害に対して有効と判断し行うリハビリテーションは、臓器連関や障害連関を考慮しながら、他の障害に対しても有効である(少なくても害はない)ことを確認しながら進めていかねばなりません。
 本チーム医療セッションのシンポジウムでは、重複障害に対するリハビリテーションの積極的な取り組みを紹介いただき、重複障害に対するリハビリテーションを正しく理解するとともに、チーム医療スタッフが重複障害に対する苦手意識を克服し、超高齢社会に生きる多くの循環器疾患患者が最良のリハビリテーションを受けられるようになることを期待しています。日本全国から多くの応募をお待ちしています。