シンポジウム5

栄養学と運動生理学を高齢フレイル心不全患者管理に活かす

座長: 荒井 秀典 (国立長寿医療研究センター)
松永 篤彦 (北里大学 医療衛生学部)

心不全に対する治療法の進歩など様々な要因によって心不全患者の予後は改善しているが、一方で高齢化に伴いフレイルやサルコペニアの合併が問題となっている。他の循環器疾患に比べても心不全患者におけるフレイルの合併頻度は高く、予後の悪化に与える影響も大きい。したがって、適切なアセスメントに加え、栄養、運動療法を中心とした多職種による管理が望ましい。しかしながら、心不全患者においては塩分制限などにより食欲低下を来しやすく、また運動耐容能の低下により、専門職による運動指導が必要である。本シンポジウムにおいては高齢心不全患者の管理において、フレイルの予防または介入の観点から、栄養指導、運動療法に関するエビデンスを整理し、議論を深めたい。栄養についてはタンパク質をはじめとする栄養素の種類、量や投与方法、運動については有酸素運動、レジスタンス運動の実施方法についての新たな取り組みを提示することを目的とする。

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