プレナリーセッション

〈日本語〉

(8)心不全の革新的予防戦略
Revolutional Strategy for Heart Failure Prevention

国内座長: 大屋 祐輔 (琉球大学 循環器・腎臓・神経内科学)
野出 孝一 (佐賀大学 循環器内科)

心不全は一次予防、二次予防と明確に分けることはできず、ステージ Aの未病の段階からステージ Dの重症心不全までシームレスな予防管理が必要である。心不全は生命予後やQOLを著しく阻害するが、成因や病態が多様であり、これまでの方法での治療効果にも限界がある。ACE阻害薬、β遮断薬、アルドステロン拮抗薬などの薬物療法、CRT、心臓移植、再生療法などの非薬物療法に続く革新的な治療法の開発が必要である。予防の観点からはSGLT2阻害薬のような糖尿病治療薬によるリスクファクターの管理から、ナノマシンによる新規ディバイス、Social network、ICTによる心不全管理など社会的介入も期待される。本シンポジウムではやがて心不全パンデミックを迎える我が国の医療状況を見据えて、心不全発症を阻止できる新規予防法に繋がる試みや研究を紹介したい。

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