シンポジウム

〈英語〉

(16)重症虚血肢に対する最新の治療戦略
Current Status and Future Perspective of Treatment for the Patient with Critical Limb Ischemia

国内座長: 古森 公浩 (名古屋大学 血管外科)

高齢化、糖尿病・透析患者の増加に伴い重症虚血肢(CLI)患者が増加している。CLI治療の最終目標は血流改善による、症状の改善、創傷治癒そして下肢切断の回避である。血行再建の方法として外科治療、血管内治療そしてハイブリッド治療がある。最近ではDES、バイアバーンそしてDCBなど新しいデバイスも使用可能となり成績向上に向かっている。ただその治療選択は、病変・患者背景因子を考慮し、最も有効かつ安全で、長期成績の良好な治療法を選択しなければならない。そのためには血管内治療、外科手術の短期および長期成績のエビデンスを把握した上で、患者の全身状態、frailityを考慮し、さらには自施設の技量、成績を考慮して血行再建の方法を決定することが重要である。本セッションではCILに対する外科治療、血管内治療の本邦の治療成績を明らかにし、さらには創傷治癒の観点からの血行再建法の選択、並びに今後の新しい治療の展望について議論したい。

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