シンポジウム

〈日本語〉

(9)多様化する医療に向けて臨床研究の方向性を再考する
Perspective of Clinical Research in the Diversifying Medicine

国内座長: 安田 聡 (国立循環器病研究センター 心臓血管内科部門)
植田 真一郎 (琉球大学 臨床薬理学講座)

超高齢社会を迎えたわが国では、高齢者人口の増加に伴う「多疾患罹患」(multimorbidity)から、医療ニーズの増大と多様化が続いている。実臨床においては、大規模無作為化比較試験(RCT)では除外された幅広い患者層の診療が行われているため、RCTの結果が実臨床においても再現性、一貫性があるかどうかを観察研究やより現実的な臨床試験において科学的に正しく検証することが求められている。多疾患罹患に関連したポリファーマシー(polypharmacy)の問題も近年の重要なテーマである。賢明な選択(choosing wisely)のための「薬をやめる・減らす」エビデンス構築も多様化する医療ニーズの一つである。本セッションでは、これらの課題解決のためのあるべき研究の方向性やデザインについて議論したい。

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