第51回日本糖尿病学会学術集会

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会長挨拶

第51回日本糖尿病学会年次学術集会 閉会のご挨拶

会長:門脇 孝
門脇 孝

(東京大学大学院医学系研究科 糖尿病・代謝内科)

 皆様、この度は「ともに歩む新しい糖尿病学の半世紀—希望と挑戦—」をメインテーマとした第51回日本糖尿病学会年次学術集会へのご参加・ご協力、本当にありがとうございました。3日間にわたる学術集会を無事終えることができましたのも、ひとえにご参加の皆様方の絶大なるご支援とご協力の賜と、厚くお礼申し上げます。
 お陰様で、本学術集会にはこれまでで最多の11,623名(学生678名、研修医156名を含む)もの方々にご参加頂き、4つの特別シンポジウム、2つの公募シンポジウムを含めた22のシンポジウムと1つのワークショップ、14の教育講演に加えて、過去最高の1,767題という多数の一般演題においてもすばらしいご発表と活発な御討論をいただきました。わけても今回海外から50名に上る第一線の基礎あるいは臨床研究者および指導者・教育者の先生方にご参加いただき、国内の医療従事者・研究者と現在世界の糖尿病学や糖尿病治療が直面する問題について直接議論を交えかつ個人的にも親交を深めることができたことは、我が国の糖尿病学の発展に資するのみならず、全世界的な取り組みであるUnite for Diabetesの具現化の一助となったのではないかと考えております。また、小坂樹徳先生、Bruce Spiegelman先生、山中伸弥先生には、糖尿病学のこれまでの歩み・現在の糖尿病学が挑み解明しつつある諸問題・医学の飛躍的な発展がもたらす希望を、それぞれのお立場からお話しいただき、糖尿病克服のための明日からの診療・研究への意欲と勇気を一層奮い立たせていただきました。ただ、今回の学術集会では、予想を遙かに超えた多くの方々にご参加いただいたこともあり、会場が手狭であったり、討論時間を十分お取りできなかったりと、反省する点も多くございました。何とぞ、ご容赦の程、お願い申し上げます。
 一方で、これまでの日本糖尿病学会や皆様の努力にもかかわらず、学会直前の厚生労働省の発表により、我が国の糖尿病患者数は820万人であり予備群も含めると1,870万人と増加の一途をたどっていることが明らかになりました。そこで、本学術集会では、糖尿病やその合併症に対する国民の正しい認知の向上をはかるため、東京宣言2008 「STOP the DM-Diet and More Exercise」を発表いたしました。また、糖尿病の予防や患者さんの健康的な食生活に資するためにいくつかの並行企画も実施いたしました。ただ、私どもの準備不足もあり、これらはまだまだ未完成の試みであり、今後皆様のご意見を広く求めて様々に改善していく必要があろうかと思っております。しかしながら、糖尿病の克服のために「ともに歩む」ことの一環として、このような活動を通して研究や診療によって得られた成果や知見を広く国民に還元していくことも、私ども糖尿病の医療や研究に携わる者の大切な使命ではないかと考えております。
 次回、第52回日本糖尿病学会年次学術集会は、柏木厚典会長の下で、来年5月21,22,23,24日の4日間、開催されます。日曜日も含めた4日間開催に象徴されように、これまでにない多くの斬新な試みを含んだ素晴らしい学会を準備されているとうかがっております。明年、大阪の地で再びお目にかかりましょう。
最後に、本学術集会のために御支援頂きました多くの方々に、重ねて厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。

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