プログラム概要(予定)
特別講演
「世界の食道外科の歴史」 座長 : 鍋谷欣市
Prof. Jorg Rudiger Siewert(University hospital Heidelberg)
「日本史に現れた食道癌」 座長 : 森 昌造
掛川 暉夫先生(国際親善総合病院 名誉院長)
会長講演
「食道癌取扱い規約を通読して」 座長 : 磯野可一
指定シンポジウム
「食道科認定医と食道外科専門医の位置づけ」(指定) 座長 : 幕内博康
指定演者 : 大杉治司、近藤哲、島本光臣、宮川秀一
2008年から第1回の食道科認定医の認定が始まり454名が認定されました。2010年からは食道外科専門医の認定が開始される予定です。食道科認定医および食道外科専門医の審査・認定はNPO法人日本食道学会が行っていますが、このシンポジウムでは関連学会の専門医制度担当者に、本制度の批判ならびに助言をお願いしています。
「食道癌取扱い規約の将来」(指定) 座長 : 日月裕司
指定演者 : Thoras Rice、浅村尚生、佐野武、斉川雅久、光冨徹哉
1969年に食道癌取扱い規約第1版が発行されて以来、現在まで10版を重ね、英語版も発行されています。食道癌取扱い規約は胃癌取扱い規約、肺癌取扱い規約、頭頸部癌取扱い規約およびTNM分類との整合性に配慮しつつも、一貫してanatomical stagingの立場を採用してきました。しかし、他の規約あるいはTNM分類は次第にprognostic stagingに移行しつつあります。癌取扱い規約の役割は予後指標か、手術を含む臨床所見の記載基準あるいは手術のガイドラインか、あるいはその両者か。食道癌取扱い規約の将来像について関連する癌取扱い規約の専門家に議論していただきます。
基調講演 「Staging of esophageal cancer」
Prof. Thomas Rice
(Department of Thoracic and Cardiovascular Surgery Cleveland Clinic Main Campus)
JES-ISDE合同シンポジウム (2010年9月2日、於鹿児島)
「食道胃接合部癌の治療」(指定、英語) 座長 : 鶴丸昌彦、Thomas Rice
指定演者 : 宇田川晴司、佐野武、笹子三津留、Hubert Stein、Han-Kwan Yang
食道胃接合部癌は食道癌取扱い規約、胃癌取扱い規約、TNM分類で異なる分類法が採用されています。また、我が国では食道外科医と胃外科医の間で、欧米では胸部外科医と腹部外科医の間で手術の方法が異なるのが現状です。異なる立場の専門家に食道胃接合部癌の合理的な治療法および合意形成の方策について議論していただきます。
公募シンポジウム
「食道疾患に対する前向き比較試験、多施設研究、全国登録報告」(公募)
現在の我が国で施行されている食道疾患に対する前向き比較試験、多施設研究、全国登録などを報告していただきます。JCOGを始め多くの臨床研究が走っていますが、既に終了した研究も含め、現在進行中の研究など可能な限りで報告していただきたい。
ビデオワークショップ
「食道再建術・吻合法の工夫」(公募)
食道外科医にとって縫合不全は永遠の課題です。外科手術手技や周術期管理が進歩すればするほど、高齢者や術前化学放射線治療例などハイリスク例が手術の対象となります。このセッションではハイリスク例の再建法や吻合法、あるいは結腸や空腸を用いた再建法の工夫について動画で供覧していただきたい。
「食道損傷の治療」(公募)
腐蝕性食道損傷の緊急時あるいは待期的食道切除またはバイパス術、特発性食道破裂の緊急手術、食道穿孔に伴う縦隔膿瘍のドレナージ手術、胸部大動脈瘤あるいは大動脈術後の大動脈食道瘻に対する食道切除または大動脈ステント挿入術など、食道損傷に対する手術は必ずしも稀ではありませんが、手術操作が撮影されていることは珍しいと思います。食道損傷に対する手術の貴重な動画を供覧していただきたい。(動画がない場合はスライドのみでも可)
ワークショップ
「GERD, NERD, PLRDの診断と治療」(公募)
GERD, NERD, PLRDは内視鏡所見、24時間pH測定やビリテック検査、あるいは愁訴との間に乖離があります。どのようにして診断をすすめ治療に結びつけるか。具体的な治療戦略と成績を提示し、議論していただきたい。
「Stage II-III食道癌の治療:食道切除か化学放射線療法か、導入療法は合理的選択基準となりうるか?」(公募)
Stage II-III食道癌の標準治療は食道切除と根治的化学放射線療法が並立しています。どちらの治療を選択するかは患者にまかせられているのが現状です。一方、治療法選択の指標として導入化学療法や導入化学放射線療法が試みられつつあります。手術と化学放射線療法に振り分けるための導入療法の実際や効果、問題点について議論していただきたい。
基調講演 「Is surgery always necessary in oesophageal cancer?」
Prof. Laurent Bedenne
(Federation Francophone de Cancerologie Digestive Faculte de Medecine Anticancer Center Georges-FranÇois Leclerc)
「Stage IVa (T4, M0)食道癌の治療:手術は必要か?」(公募)
他臓器に浸潤するT4食道癌は化学放射線療法が標準治療です。術前化学放射線療法+食道切除術あるいは根治的化学放射線療法+救済手術(食道切除)によってより高い生存率が得られるとの意見もありますが異論もあります。また、化学放射線療法無効例にはバイパス術、栄養瘻造設術、食道ステント挿入術などが適用されます。これら治療法をどのように組み合わせるか、議論していただきたい。
「頸部食道癌の治療:手術と化学放射線療法の接点」(公募)
欧米では、頸部食道癌に対する標準治療は化学放射線療法です。我が国の一部では難度の高い喉頭温存手術が行われており、標準治療は未だ決定されていません。すなわち、化学放射線療法と手術の適応の境界は未確定であす。一方、導入化学療法や導入化学放射線療法も試みられていますが、その方法にも一定の基準はありません。どのような治療戦略が合理的か、議論していただきたい。
教育セミナー (2010年9月2日、於鹿児島)
「食道表在癌の診断と治療」(指定、英語) 司会 : 吉田操
演者 : 門馬久美子、有馬美和子、小山恒男、大森泰
- 通常内視鏡診断、ヨード染色、トルイジンブルー染色を含めた通常内視鏡診断
- 特殊内視鏡診断、拡大内視鏡、NBI等の特殊内視鏡診断
- 食道癌のESD
- 下咽頭癌のESD
要望演題(ポスター) (公募)
- 食道疾患に対するインターベンション治療:気道内ステントと血管内ステント
- 食道疾患のクリニカルパス
- 食道疾患術後の難治性合併症とその治療
- 食道GIST:診断とその治療
- 根治的化学放射線療法後のリンパ節再発または遺残の治療
(食道腫瘍CR例に対し) - 食道癌に対する2nd lineおよび3rd lineの化学療法
- 食道癌の免疫療法
- 術前のリンパ節転移診断
- 食道癌の診断と治療に於けるPETの応用
- バレット食道における異型上皮および癌の診断
