第29回日本肝移植研究会

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ご挨拶

第29回日本肝移植研究会の開催にあたって

里見進

東北大学先進外科学教授
東北大学病院長
里見 進

 第29回を迎える日本肝移植研究会を開催するにあたり、会員各位の皆様はじめ関係各方面の方々に御挨拶申し上げます。

 今年3月に発生いたしました東日本大震災におきましては、関係各位の皆様方から、多大なご支援と激励のお言葉を頂戴し、大変ありがとうございました。この場をお借りしまして御礼申し上げます。

 当科で日本肝移植研究会を主催させていただくのは、1990年の第8回以来21年ぶりであります。1990年は島根医科大学で本邦1例目の生体肝移植が行われた翌年で、マスコミ各社が集まり非常に注目された会でありました。今回も、改正臓器移植法が施行された翌年ということで、我々の教室とこの研究会の巡り合わせを非常に感じております。

 プログラムですが、今回は「改正臓器移植法の検証」をメインテーマといたしました。2010年7月17日に施行された「改正臓器移植法」のもとでの脳死移植を総括し、今後の脳死移植医療体制の整備を図ることを考えております。特別講演では、当科における肝移植20年の奇跡をお話しさせていただきます。シンポジウムとしましては、1)改正臓器移植法1年の総括—脳死肝移植の体制強化に向けてー、2)原疾患の背景の差異により生じているわが国の肝移植の特殊性(PSC, PBC)、3)移植後胆道狭窄に対する治療の長期成績、4)理想的な肝移植チームの在りかた、5)免疫抑制剤中止後の長期成績、としました。特別企画としましては、今回の大震災の詳細を東北大学工学部の今村文彦先生にお話しいただきます。また、海外からの招請者は諸般の事情によりこちらからお断りいたしました。

 演題については例年通り御登録いただきありがとうございました。当初は規模を縮小し開催することを考えておりましたが、例年とほぼかわらない演題数でありました。ここに御礼申し上げます。ただ、肝移植病理検討会には演題申し込みをいただけませんでしたので、第13回肝移植病理検討会は来年福岡でお願いできればと思います。

 7月の仙台は街路樹が新緑で満ちあふれる、たいへん美しい季節でもあります。復興半ばかもしれませんが、本研究会会員各位の多数の御参加を教室員一同お待ちいたしております。

平成23年6月吉日

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