第56回日本人工臓器学会大会

大会長挨拶

第56回日本人工臓器学会大会
大会長 山崎 健二
大会長:山崎健二

この度、第56回日本人工臓器学会大会をヒルトン東京お台場(東京都港区)で2018年11月1-3日に開催させて頂くことになりました。今回はISMCS: International Society for Mechanical Circulatory Support(10月31日-11月2日、主催 東京大学 小野 稔教授)との合同開催となります。

今日近代的医療の様々な分野において人工臓器の担う役割は多大なものがありますが、日常目に触れる人工臓器は氷山の一角であり、その背後には先人の膨大なアイデアと努力と「夢」が存在したものと思います。

私が1993年に米国留学した際、ワシントンのスミソニアン博物館にてスペースシャトルのドキュメンタリー映画が上映されていました。悲劇的なチャレンジャー号爆発事故によりプロジェクトは32ヶ月間中断を余儀なくされ、その後膨大な検証と改善・改良を積重ね、ついに再打上げに成功するといった内容です。無事軌道に乗り、最後に写し出された宇宙船から見た静謐な地球の美しさは忘れがたいものでした。この映画のタイトルが「DREAM IS ALIVE」であり、本会のテーマです。「夢」こそが、あらゆる困難や障壁を乗越えイノベーションを実現する原動力なのです。

理想的な「人工臓器」とは、単に機能不全に陥った臓器を補佐・代行するに留まらず、より低侵襲・生理的でより高いQOLを復元できるもの、さらには人体の機能向上を可能とするものです。

近年技術革新の速度は益々加速しており、特に人工知能(AI)の領域では既に人間の頭脳を超えたAIが出現しています。2045年にはAIにより人類の進化速度が無限大となる技術的特異点:シンギュラリティに達するとされています。また画期的なiPS技術の確立や、圧倒的に簡便で高効率な遺伝子編集技術「CRISPR」の実用化により、人類は生命そのものをデザインする根源的領域に踏み出しました。このような人工臓器関連領域における技術革新が複合的に合わされば、近未来に人類文明に計り知れない変化をもたらすでしょう。

第56回大会では、様々な人工臓器に関わる参加者が一同に集結し情報交換を行い、技術革新を加速させ、それぞれの領域の「夢」を実現する一助となりますよう、一同鋭意準備を進めております。数多くの演題のご応募とご参加を、何卒よろしくお願い申し上げます。

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