第25回日本癌病態治療研究会

ご挨拶

ご挨拶 第25回日本癌病態治療研究会
当番世話人 松原 久裕(千葉大学大学院医学研究院 先端応用外科学)

第25回日本癌病態治療研究会を2016年6月8日(水)、9日(木)に千葉市の三井ガーデンホテル千葉にて開催させていただきます。平成26年6月、岐阜において開催された理事会で竹之下誠一理事長よりご指名を受け、皆様にご承認頂きました。今回は磯野可一先生、生越喬二先生が中心となり当研究会を発足させてから25回という区切りの良い会であり、4半世紀という記念すべき研究会の当番世話人を仰せつかり、改めて感謝申し上げます。開催にあたりましては竹之下誠一理事長をはじめ、理事、世話人の先生方に多大なるご協力を戴きありがとうございます。

今回は本研究会が目的としている癌の病態や治療法に関する研究に関し、その悪性度と宿主の生体反応にあった治療法の確立を目指すという、癌治療において最も重要な観点から「癌と宿主の連環を斬る」というテーマに致しました。固形癌における癌治療の中心は手術でありますが、手術のみでは治癒させられない癌も存在し、抗がん剤、放射線を利用した集学的治療が展開され、予後向上に寄与しております。また、これらの治療の効果には生体側の反応は極めて重要であり、栄養、炎症などを含め生体の免疫機構は極めて重要な役割を担っております。まさに本研究会の目的そのものだと思います。これまで腫瘍免疫に関する治療はあまり重視されてきませんでしたが、ペプチドによるワクチン療法が期待されるようになり、悪性黒色腫に対する治療効果、その有用性から一挙に注目されるようになったImmune Check Pointの阻害剤は、これまでのCDDPのような化学療法剤という第1の波、分子標的薬という第2の波に引き続き、とてつもない大きな第3の波とも言われるようになっています。生体の反応ががん治療の中心となるという時代が到来し、本研究会が追求してきた課題が間違っていなかったことがまさに明らかになりつつあるように思います。

このように現在のがん治療の潮流を見据え、シンポジウムとして「免疫機構を利用した新しいがん治療」、「がん個別化治療の最前線」、パネルディスカッションとして「がんの病態から考えた合理的な術式・器械選択」、「次世代シーケンサーがもたらすがん治療研究」と今後のがん治療を考えていく上でたいへん重要なテーマを設定致しました。今回の研究会からこれからのがん治療の方向性が見いだせればこの上ない幸せだと思います。多くの先生に参加して頂き、活発な議論のもと、有意義な研究会になるべく努力して参ります。当科の医局員を中心に手作りの研究会となります。皆様のご支援、ご協力よろしくお願い申し上げます。

2015年 11月

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