フォンタン手術は半世紀の間に理論的、臨床的変遷を経て複雑心奇形における外科治療の柱となっている。その適応が拡大される一方で、遠隔期の諸問題、質の低下に繋がる続発症が見られる。「質の良いフォンタン手術」を目指し新生児期からの計画的治療戦略と共に、フォンタン手術の適応条件について討議する。