
第97回日本消化器病学会総会を、平成23年5月13日(金)〜5月15日(日)の3日間の予定で、東京の京王プラザホテルにおいて開催いたします。
日本消化器病学会は1898年に創立されて以来、110年以上の歴史があり、会員数は現在3万人を超え、消化器内科医が約75%、消化器外科医が約25%を占めております。この度、私ども慶應義塾大学医学部消化器内科が、1992年の第78回総会(会長:故・土屋雅春教授)以来、19年ぶりに、この歴史と伝統のある本学会総会をお世話させて頂くことになり、私ども同門一同、大変光栄に存じております。会場も19年前と同じ、西新宿の京王プラザホテルで、コンパクトな中で、可能な限り集中して開催いたします。
本学会総会のメインテーマは「日本消化器病学のグローバリゼーションを目指して―from Bench to Bedside―」といたしました。日本の消化器病学は、国際的にも先導的レベルにあり、本学会からの情報発信は、我が国だけではなく、世界からも常に注目を集めており、グローバルに参照されるべきであります。国際感覚を充分に取り入れ、科学的に成熟した次世代の消化器病学者を育成することが求められています。また、初代医学部長、北里柴三郎先生の言葉にありますように、「多年医界の宿弊たる各科の分立を防ぎ、基礎医学と臨床医学の連繋を緊密にし、学内は融合して一家族の如く、全員挙って斯学の研鑽に努力する」ことをめざすべきと考えております。今回の学術集会では、このような視点に立ち、プログラム形式を一部変更し、メインテーマに沿った企画を行うよう工夫しました。
プログラム委員会のご意見も参考に、本学会総会では、8つのシンポジウムを専門家の講演形式に重厚化し、9つのパネルディスカッションは、できるだけホットな議論ができるように構成し、それぞれに適宜、基調講演も組み入れることといたしました。一方で、12のワークショップは、若手の先生を中心に最新の知見を競っていただく場となるように企画しました。
さらに、グローバル化の一端として、アジアを中心に海外から多くご参加いただき、国際セッションとして、英語のみの会場も設けました。また、アンサーパッド形式などで、多くの臨床医に参加していただいて症例を検討するセッションも企画しております。また、従来の一般演題の口演をミニシンポジウム形式として、2人の司会に加え、各ミニシンポジウムにディスカッションファシリテーターを御願いし、より熱く実りある議論ができるように考案いたしました。
海外からも、Thomas Lamont先生、Daniel Podolsky先生、Hans Clevers先生、Paul Moayyedi先生、Jan Tack先生などをお招きする予定です。
さらに、学会翌週の22日(日)には市民公開講座も企画しております。
本学会総会の企画やプログラム作成に関しましては、学会役員・評議員の先生方をはじめとしまして、プログラム委員の先生方に大変お世話になりましたことを、この場をお借りしまして心より御礼申し上げます。多くの会員の皆様に総会へのご参加をいただき、実り多い有意義な学術集会となりますことを心より願っております。
会長 日比 紀文
(慶應義塾大学医学部消化器内科)
