第46回日本肝臓学会総会 サテライトシンポジウム

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世話人挨拶

会長/河田純男

 C型肝炎ウイルスが発見され20年が経過していますが、その間、診断、病態および治療に関して多くの研究が展開され、その成果が続々と挙がっています。難治性C型肝炎の征圧もそう遠くない将来に実現が可能になっています。さらに肝細胞癌による死亡者数もすでに減少に転じています。

 第46回日本肝臓学会総会のメインテーマを「パラダイム創生とサステイナビリティ」といたしました。これは肝臓学における新しいパラダイムを創り出すことが、これからの肝臓研究の発展に重要であると考えたからです。さらに新しい学問の芽だけではなく、従来から育まれてきたものを持続的に発展させることも大切であると感じています。とくに現代のわが国はあらゆる分野でこのサステイナビリティが求められているように思っております。そこでC型肝炎ウイルス感染者が集積している地域でコホート研究を息長く継続されている先生方にお集まり頂いて、わが国におけるC型肝炎のnatural courseを明らかにしようとして、サテライトシンポジウム「C型肝炎ウイルス感染のnatural courseを探る:わが国におけるコホート研究」を企画させていただきました。

 コホート研究によるC型肝炎ウイルスの自然消失や発癌などの知見も集積してきています。またIL28BのSNPなどのように自然消失にかかわる遺伝的背景の研究も活発になってきていることもご承知のとおりです。今後この分野がさらに発展することが予想されます。

 ところが、このようなシンポジウムが今までに企画されたことは寡聞して知りません。本シンポジウムがコホート研究という地味ではあるが重要な研究を今後も継続する糧になるだけではなく、C型肝炎について新しい視点が生まれるのではと期待しています。ぜひ皆様には今回のシンポジウムを実りあるものにしていただくことを祈念しています。

第46回日本肝臓学会総会
サテライトシンポジウム 世話人
山形大学医学部消化器内科
河田 純男