![]() Welcome to JSLM2008 in Nagoya![]() 第55回学術集会長に指名され、名古屋国際会議場を会場として開催することに決定したのが2年前でした。振り返ってみますと、三重大学が第33回日本臨床病理学会総会を担当した1986年から約4半世紀が経ちます。この間の臨床検査の進歩には目を見張るものがありますが、一方、臨床現場での存在意義に関しては正比例しているとは言えない現状です。そのような現状の中にも臨床検査が再び注目されるような徴候を感じます。一つは、特定検診・特定保健指導の導入であります。また、臨床検査科や病理診断科が標榜科として認められようとしています。 今回の学術集会のテーマを「進化する臨床検査」とし、サブテーマを「病気の予防・診断から治療選択まで」としました。臨床検査は、縦軸には精度管理の徹底と分析精度や分析特異度を追求し、横軸には、臨床的有用性の検証と診断感度や診断特異度の向上を目指して発展してきました。近年の生命科学研究の成果として、診断のみならず治療の標的となる分子異常が報告され、分子標的薬の開発が進んでいます。また、生活習慣病での疾患感受性と遺伝子多型の関係が示唆されるようになり、病気の予防にも臨床検査がより深く関われる状況になりつつあります。即ち、個別化医療、テーラーメイド医療、オーダーメイド医療等々と表現される「個人のゲノム情報に基づく医療」の時代が来ると予想されます。 学術プログラムは上記のテーマに沿って企画するよう準備を進めています。学術集会の捉え方は、参加する会員それぞれで異なると思いますが、集会長としての願いは、参加者にとって思い出となる有意義な場を提供することです。学術集会の成功は、参加者個人に「あの時の学会に参加して、何かが変わった」と振り返ってもらえるかどうかで決まると考えますが、多くの会員の参加と演題発表で活発な議論がされたかどうかも主催者としては気になる点です。皆様の参加と多数の演題応募をお願いする次第です。 晩秋の名古屋で、進化する臨床検査の足音に耳を傾けていただくとともに、進化する臨床検査の実現に参加していただければ幸いです。 平成20年2月吉日 | |
![]() | |