第2回日本脳神経外科認知症学会学術総会

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会長挨拶

会長 堀 智勝

2017年6月に河本圭司会長のもと第1回の本学会が盛会裏に開催されてから1年になります。第2回脳神経外科認知症学会の主題はMCIの診断と治療−treatable dementiaとしました。どんな認知症であっても誠心誠意治療することは当然ですが、可能であれば軽度認知障害の段階であるMCIかそれ以前から治療を始めれば認知症への移行を遅らせたり、正常化したり、MCIの段階に止まる事が可能であり、患者さん、ご家族、医療経済にとっても福音となることは当然であります。treatable dementiaに関しても治療することにより認知機能の回復が見込まれ、やはり良い結果がもたらされると考えられます。慢性硬膜下血腫、特発性水頭症が脳神経外科における主なtreatable dementiaですが、最近では内側側頭葉に貯留するアミロイドが非痙攣性てんかNon Convulsive Epilepsy(NCE)を引き起こし、認知障害を来すので、軽度認知障害患者全員に抗てんかん薬を使用したところ認知機能の改善をみたという臨床治験も文献上報告されています。MCI+Dementiaで2018年現在約1000万人の患者さんが推定されております。現在認知症関係専門医は2000人を超えたところであり、脳神経外科専門医が認知症治療に参入すべきであり、患者さんも大いに脳神経外科医に期待していると思います。脳神経外科とは、「脳・脊髄に生じる疾患の予防、急性期治療、慢性期治療」を網羅的に行う診療科であり、脳神経外科医は「外科医の目と技を持った神経系総合医」です。それだけに脳神経外科医が真摯にMCIやDementiaの勉強を本格的に勉強し、その結果を治療に反映することは我々の使命であり、責任でもあります。

本会の主題はMCIの診断と治療、及びtreatable dementiaです。まずMCIの画像診断と治療に関して内科系の先生方のご講演をなるべく多くお願い致しました。またバイオマーカーのセッションでは時間をゆっくり取ってup to dateなお話をなさっていただきます。また血管性認知症はすべての認知症のベースをなしていると言っても過言ではありません、午後の時間をゆっくりと血管性認知症の勉強に割いていただく事も大事かと思います。脳外科関係の教育講演では現在問題になっている諸点である遠隔医療、漢方と認知症、法的問題、髄液の諸問題などを若手の先生方に発表して頂きます。認知症は神経細胞の疾患である以上に、脳の構成要素であるグリアやミエリンの変化が先行しているという研究結果も最近脚光を浴びています。会員の先生方の口演発表では23日の午後一杯46題の充実した内容のご発表が続きます。第一日目最後には4つのそれぞれ重要な問題に関するイブニングセミナーが開かれます。その後会員懇親会の開催も考慮しましたが、会場は江戸川区医師会の検査センターも兼ねた船堀という都心からは離れた場所にあり、ご参会頂いた先生方にはイブニングセミナーで軽食をお取りいただいた後6月の東京各所でプライベートにお酒や食事を楽しみながらこれからの認知症医療に話を咲かせていただくのも良いのではないかと愚考しました。翌日は朝9時からですので比較的ゆっくりと夜のご歓談をお楽しみください。

24日はMCI, Dementiaの治療を中心にしたセッションを多くの患者さんを治療されている先生方にお願いしてございます。また各種疾患と認知症では、てんかん、ホルモン、睡眠などとの関係について専門の先生にご講演をお願い致しております。MCIの段階での治療に関してはいろいろ議論の多いところですが、種々の抗認知症薬やサプリメントを上手に使い分けることも今後ますます重要な治療手段になると思われ、ランチョンセミナーではそのようなセッションを用意しました。

会員の先生方はもちろんの事、これから認知症治療に取り組まれる新進気鋭の先生方、さらにMedical staffの方々には、“もの忘れ外来診療エッセンシャル”にも奮ってご参加頂きますようにご案内申し上げます。ご講演の全容をあらかじめテキストにして、講習の前後にも予習復習が可能なように配慮しましたのでご利用ください。テキストの内容は非常に充実しております。前述のように脳外科医にとって認知症の病態、治療に精通することは今後非常に重要になってくると思います。この講習を受け、テキストを座右に置き、診療に役立てることによって、日本認知症学会の専門医への道もおのずから開かれることと存じます。この内容は当然脳神経外科学会の専門医試験にも今後反映されると予想されます。唐澤先生は日本認知症学会の専門医受験の経験から合格に必要な重要事項を網羅され、教科書も提示されております。他の講師の先生方からも非常に充実したup to dateな内容のテキスト原稿をご提出戴き、ご多忙のところを大変ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。この場をお借りしてお礼を申し上げるとともに深くお詫び申し上げます。

ご挨拶の最後になりましたが、この学会のために会長の無理なお願いにも関わらず、快くご講演をお引き受け戴いた講師の先生方、特に脳外科以外の先生方にはご講演直前に会場に到着される先生も多く、本当に心よりお礼申し上げます。

まだ学会も未熟な段階にあり、種々不行き届きの点が多々あると存じますが、ご容赦戴ければ幸甚に存じます。では6月23、24日タワーホール船堀で皆様のご参会を心よりお待ち申し上げております。

第2回日本脳神経外科認知症学会学術総会
会 長  堀 智勝
東京脳神経センター病院 院長

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