大会長挨拶

地域に貢献する腎臓病診察

大会長 井関邦敏

この度は、第42回日本腎臓学会西部学術大会を担当させていただくことになり大変光栄に存じております。

慢性腎臓病(CKD)の概念が導入され約10年が経過しました。CKDは透析導入以外にも心血管障害、感染症と密接な関連が認められ、生活習慣の偏りも一因であるとの認識が一般的となりました。腎臓病専門医は地域住民の健康管理、生活習慣の是正を視野におき、健診施設、かかりつけ医、非専門医との円滑な協力関係がいっそう求められています。今回の学術集会は日頃の基礎・臨床的研究、症例発表に加えて、広く社会へ向けて腎臓病診療の重要性を啓発する場として位置付けました。他疾患と同様にCKDには地域差が認められます。ここ数年の疫学的研究によりそれらの要因も明らかになりつつあります。沖縄は地理的、文化的に特異な地位を占め、わが国における疾病構造の変化を先取りしている地域でもあります。

本学会では「地域に貢献する腎臓病診療(Nephrology for the People)」をメインテーマとして会員の生涯教育および後継者の育成という本来の役目に加えて、多職種の医療従事者、市民の方々へも参加を呼び掛けました。これらの皆さまとの触れ合いを通じて腎臓病診療の意義・役割を考える機会になればと考えております。特別講演の演者として El Nahas先生(英国)、黒尾誠先生(米国)を招聘しました。県外からの参加者の皆さまには学会のみならず、時間のゆるす限り積極的に“沖縄の風・空気”を体感していただければと思います。
多数の先生方の参加をお待ちしております。

第42回日本腎臓学会西部学術大会
大会長 井関 邦敏 (琉球大学医学部附属病院 血液浄化療法部)

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