2006年に京都大学・山中伸弥教授らによってiPS細胞の樹立が報告されてから、今年で10年となりました。この大きな発見をきっかけにして、日本における再生医療の環境は大きく変わりました。2013年には世界に先駆けて再生医療を推進するための法律が整備されたほか、薬や医療機器の安全基準を定めていた薬事法も改正されるなど、国を挙げて再生医療を推進するという体制は世界でも大きな注目を浴びています。こうした研究は最先端の生命科学という面もあわせもっているために、日進月歩で知識が集積し、治療効果や安全性も急速な勢いで進歩しつづけています。そのため、治療を受ける側の人たちにとって、これまでの治療と比べて「なにがリスクとなるのか」、そもそも「何が優れている点なのか」ということを知ることは、極めて困難と言えるでしょう。本シンポジウムでは、治療法開発の現場ではリスクとベネフィットをどう考えているか、再生医療はどう伝えられてきたかを考え、先端の医療と社会がともに歩んでいく「みちしるべ」の提示をこころみます。

開催概要

日時 2016年12月23日(祝)13時~16時(開場12時半)
会場 新大阪ブリックビル 3階A+B会議室
(JR新大阪駅 西口出口徒歩3分/地下鉄御堂筋線新大阪駅 1番出口徒歩2分)
主催 日本再生医療学会
参加 無料。要事前申込。
締切 先着順。定員(100名)に達し次第締め切ります。

プログラム

1. 開会挨拶

八代 嘉美 (日本再生医療学会リスクコミュニケーションのモデル形成事業 実施責任者 / 京都大学iPS細胞研究所 上廣倫理研究部門 特定准教授)

2. プレゼンテーション

リスクの基本

安全とリスクの考え方
岸本 充生 (東京大学公共政策大学院 特任教授)

再生医療をとりまく社会

再生医療をメディアはどう伝えてきたか
瀬川 茂子 (朝日新聞科学医療部記者)

安全性、リスク、レギュラトリー

再生医療の安全性評価のための科学
—新しい医療製品のリスクの発生源をどう測るか—
佐藤 陽治 (国立医薬品食品衛生研究所 再生・細胞医療製品部 部長)

再生医療の現場から

再生医療のリスクとベネフィット
高橋 政代 (理化学研究所 多細胞システム形成研究センター 網膜再生医療研究開発プロジェクト プロジェクトリーダー)

3. パネル・ディスカッション

ディスカッサント: 岸本 充生、瀬川 茂子、佐藤 陽治、高橋 政代
進行: 八代 嘉美

4. 質疑応答

 

5. 閉会挨拶

 

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