日本超音波医学会第89回学術集会

プログラム

プログラム

特別プログラムPDF Keynote LecturePDF 日本消化器がん検診学会との共同企画PDF

男女共同参画委員会企画・基礎技術研究会PDF 奨励賞演題PDF 一般口演PDF

一般ポスターPDF ランチョンセミナーPDF ハンズオンセミナーPDF

第5回新人賞口演PDF 第15回教育セッションPDF 平成26・27年度研究開発班費交付研究成果発表会及び平成28年度新技術開発セッションPDF

特別プログラム(シンポジウム・パネルディスカッション、ワークショップポスター)

消化器領域

消化器①
ワークショップ 超音波所見と病理像の不一致例を見直す
一部指定・一部公募

2015年の超音波医学会総会でも病理-超音波像、の対比が特別企画で取り上げられました。しかし、実際には、“あれ?なんか両者が合わないぞ!!”といった経験が少なからずあるはずです。これは、超音波工学の視点(分解能、反射、など)からみれば十分説明可能なものを“病理は絶対”、その絶対と超音波像を詳細に対比すれば必ず“新たな絶対”が導き出せる、といった誤った病理原理主義からきているのです。このセッションでは、事前に“両者(病理と超音波像)が大きく不一致(想定から大きく逸脱した)であった症例を登録(学会ではその施設の方に”不一致点“を提示していただき)それに対しM,Eの担当者が分かりやすく解説する(学会前に入念に検討し、思考過程と結論をまとめて)、という形をとりたいと思います。不一致例の中にこそ大きな真実(メッセージ)があるのです。安全運転を繰り返していたら進歩はありません。題して”不一致が語る真実“組織学的検索が十分になされた症例のBモード像の検討が中心となりますが、そのような、“合わないなー”症例がありましたら、“ここが不一致”というポイントを列挙して応募して下さい。

消化器②
パネルディスカッション 急性腹症の超音波診断
一部指定・一部公募

わが国で急性腹症における1st lineの形態学的診断法がCTであることにもはや異論はないであろう。超音波はこの領域の診断において単に侵襲が無いだけが利点であり、あってもなくても良いと(内心)みなされている。一方理論的には超音波は他の形態学的診断法に比較して高い空間的時間的分解能を有しており、本来であればより緻密な診断が可能なはずである。そこでこのセッションでは超音波の診断能はCTに劣るのか、それは超音波というmodalityの限界なのか、逆に超音波でないと診断できない疾患はあるのか、などを鑑みて急性腹症の診断における超音波の位置づけを明らかにし、参加者、学会員、さらには救急医療に従事する関係者全員に自信を持って超音波を勧めることができるのかを確認したい。「エコーで見えました、CTで診断しました」というありがちなパターンの報告ではなく、真にエコーの有用性を示すことのできる報告を期待する。

消化器③
シンポジウム 肝癌の治療・診断におけるシミュレーション・ナビゲーション超音波画像
一部指定・一部公募

PCの高速化と周辺装置の発展と共に超音波診断装置の発展も目覚ましい。現在3D対応プローブや磁気センサー対応の診断装置も出現し超音波画像にも多様化がみられている。超音波画像に位置情報が加わることにより、統合画像診断にはじまり画像再構築による治療前シミュレーション画像や治療時のナビゲーション画像の作成を容易なものとしている。これらの画像の発展は、特に肝がん医療において高く貢献していると考えられ、今回このシンポジウムでは、シミュレーション画像やナビゲーションシステムは何にどのように貢献したのか?を具体的なデータを開示して頂き、この分野におけるこれからの方向性について討論できればと考えている。最新の手法などを含め医療がどのように変わったのかが分かる演題の応募を期待する。

消化器④
パネルディスカッション 脂肪肝の画像診断
全指定

本邦の肝疾患はウイルス性肝炎が主体であったが,今後は非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の重要性が増してくると考えられる。NAFLDは自覚症状,血液生化的変化ともに乏しく、多くは他の疾患の検索中もしくは検診を契機に発見される。特に超音波検査で発見されることが多い。NAFLDの中でも炎症と線維化を認め進行性である非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の診断は,今のところ肝生検による組織学的な診断がゴールドスタンダードとなっている。しかし、肝生検は侵襲的であり負担の少ない画像診断が期待されている。NASHの診断には脂肪化の程度、線維化の程度、炎症の程度が要求されるが、今のところそれらを満たす画像診断は無い。本パネルパネルディスカッションでは、超音波検査を中心とした画像診断に、CTおよびMRIの画像も加え、脂肪肝診断の現状および今後の展望について議論できたらと考えている。

消化器⑤
ワークショップ 慢性膵炎の超音波診断
全公募

診断時には既に進行例であることが多い慢性膵炎の予後を改善させるために慢性膵炎診断基準2009(日本膵臓学会)から早期慢性膵炎の概念が導入された。その診断基準では、超音波内視鏡検査(EUS)の施行が早期慢性膵炎診断には必須とされている。しかしその特徴的なB-mode画像が病理学的変化の何を表しているかは不明であること、そしてそのB-mode画像は主観的評価となるため再現性が低いことなど慢性膵炎診断基準には未解決の問題点も存在する。本ワークショップでは、早期慢性膵炎を含む慢性膵炎診断の全般において「B-mode所見と病理所見の対比」、「B-mode所見の再現性向上法」、「造影超音波やエラストグラフィなど新たなモダリティを用いた慢性膵炎診断」、その他、様々な視点からの超音波診断法(経腹壁超音波検査USも含む)を討論したいと考えている。多くの演題応募を期待する。

消化器⑥
シンポジウム 胆膵疾患の造影エコー診断 up-to-date
全公募

胆膵疾患における各種画像診断の進歩により胆膵病変の描出・診断能は飛躍的に向上した.その中でも対外式超音波 (US) 検査のみならず空間分解能の高い超音波内視鏡(EUS)検査の進歩はめざましいものがある.1980年代中頃より導入されたPower Doppler法をはじめ,Tissue Harmonic Imaging(THI)法,そして経静脈性超音波造影剤Levovist®を用いた造影エコー検査の登場,さらには第2世代の超音波造影剤Sonazoid®と新しい造影手法が開発され,リアルタイムに病変の血流動態を評価することが可能となった.さらには現在EUSにおいても造影エコー診断が可能となっている.こうしたUS,EUS診断は胆膵疾患において病変の存在診断にとどまらず質的診断へと可能性を大きく広げつつある.本シンポジウムでは,胆膵疾患における造影エコー診断のup-to-dateをUSおよびEUSそれぞれの立場から報告していただき,今後の造影エコー診断の新たな展望と進歩の一助となれば幸いである.多数の応募を期待する。

消化器⑦
パネルディスカッション 体外式超音波検査による膵スクリーニングの限界と対策
一部指定・一部公募

超音波検査(US)は簡便で低侵襲なため広くスクリーニングに用いられているが、決して簡易な検査ではない。その描出能や診断能は検査者に大きく依存する。
膵臓は肝外胆管とともに描出困難な臓器とされてきたが、US装置の進歩に加え、体位変換や飲水法といった手法を用いることにより、描出率は50-75%との報告も認めるようになっている。
一方で、早期の膵癌を発見するためには単に膵臓を描出するだけではなく、主膵管や小病変を明瞭に描出すること、描出不良部位を明記すること、適切な再検時期を指示すること、さらに他のmodalityによるスクリーニングを勧めるべき受診者を選択することなども重要なポイントである。
今回は、USによる膵臓の描出の現状(小膵癌の診断成績など)に加え、描出率の改善を図るために用いるべき手法や新たな工夫、注意すべきピットフォールなどにつきご発表頂き、膵臓のスクリーニングのさらなる向上に寄与できることを期待する。

消化器⑧
ワークショップ 超音波による炎症性腸疾患の診断
全指定

炎症性腸疾患(以下IBD)の患者数は増加の一途をたどり,すでにまれな疾患ではない現状である.治療においては,この数年間で生物製剤の有効性が証明され大きな変貌を遂げており,クローン病については進行性の炎症疾患であるという考え方が一般的になった.
一方,消化管評価における体外式超音波(以下US)は空間分解能やリアルタイム性が高く,病変の性状や存在範囲,血流評価,腸管外合併症も観察可能である.しかし,このUSが実際IBDにどれだけ有用か,また限界点を考えるとき,これまでの知見が整理され,かつそれらについてのコンセンサスが得られているとは必ずしも言えない.
本企画が明日からの超音波診療に役立つ内容となるようIBDにおけるUS診断の有用性やその意義について,従来からのBモード診断にとどまらず,カラードプラ,造影超音波検査など多角的検討により得られる知見についても,エビデンスを集積し討論したいと考える.

消化器⑨
シンポジウム 消化器領域におけるエラストグラフィーの最先端
一部指定・一部公募

エラストグラフィによる診断法の進歩は著しく、この10年間で肝線維化診断法は組織診断から非侵襲的なエラストグラフィへ取って替わろうとしている。
また炎症性腸疾患や腫瘍性疾患の診断、膵腫瘍や炎症などの鑑別診断にも応用されその有用性の評価が得られている。各疾患により用いられる手法も異なり、これらはその病態を反映している可能性もある。しかし、種々のエラストグラフィの結果から得られる情報がどの様な病態を反映しているか、など不明な点も多い。
今回のセッションでは、消化器全般の領域においては各種エラストグラフィによる診断法の有用性、病態解明、診断の限界、今後の展望など基礎的な検討も含めて多くの先進的な演題を期待する。

消化器⑩
JSUMとAFSUMB・ACUCIのJointのセッション
消化器疾患の診断と治療におけるEUSの役割
一部指定・一部公募

内視鏡的超音波(Endoscopic ultrasonography: EUS)は、内視鏡先端部に搭載された超音波探触子を用いて消化管腔より消化管内外の病変を観察する画像診断技術であるが、最近の技術革新により、診断・治療目的に多種多様な用途に使用されている。EUSは、元来高解像度であるため、消化管病変深達度診断、膵癌・慢性膵炎の早期診断に使用されている。また、造影エコー・エラストグラフィーによるイメージエンハンスメント技術で消化器病変の質的診断能が向上した。また、内視鏡鉗子チャネルからでてくる穿刺針を用いてリアルタイムで観察しながら対象病変を穿刺し、病理診断用検体採取・局所注入治療・ドレナージ治療を行うInterventional EUSの技術が開発され、診断のみならず治療に欠かせない存在となってきている。本セッションでは、消化器疾患の画像診断・検体採取・治療におけるEUSの有用性について、各方面からの発表を期待したい。また、開発中の新規技術も当日議論したいと考えております。奮って応募ください。

消化器⑪
JSUMとAFSUMB・ACUCIのJointのセッション 肝癌診療における造影超音波診断
一部指定・一部公募

造影超音波検査は、肝癌の診断と治療に広く用いられるようになった。診断ではサーベイランスとしての早期診断と、肝細胞癌の分化度診断の位置付けで、EOB-MRIや造影CTと効率的に併用されている。
肝癌の局所治療は超音波ガイド下で行われることが多く、造影超音波によって病変の境界がより明瞭となり、焼灼域の計画が立てやすくなる。また、治療直後やfollow upの治療評価としても造影超音波が用いられることも多い。
局所治療のナビゲーションでは、造影超音波を併用したFusionイメージや針ナビゲーションが、安全で有効な穿刺治療の手段となりつつある。
また、RFAなどのablation治療のみならず、ビーズTACEやバルーンTACEなどの新しいカテーテル治療では、治療中の塞栓効果の判断に造影超音波が有用性を発揮するとされる。
上記のように肝癌の診療における造影超音波は不可欠の手法となりつつある。国内外からの発表とディスカッションを期待する。

消化器⑫
JSUMとAFSUMBのJointのセッション びまん性肝疾患の超音波診断
全公募

超音波エラストグラフィの出現は,これまで肝生検に頼り切っていた慢性肝疾患の線維化ステージ診断を日常臨床の場に普及させ,その重要性の周知へと大きな推進力となっている.また,得られる硬さ情報が胆汁鬱滞や炎症など線維化以外の病態を反映することが報告され,詳細な検討がなされつつある.さらに超音波造影剤の出現と前後して巻き起こった装置開発の一大ムーブメントは,微細病変や低流速血流の描出能を飛躍的に向上させ,これまで停滞気味であったびまん性肝疾患の組織性状診断・病態解析も,徐々にではあるが検討されはじめている.本セッションではそれら最近の研究成果を持ち寄っていただき,びまん性肝疾患の診療における超音波検査の可能性を明らかにしたい.活発な参加をお願いする.

消化器⑬
パネルディスカッション アジアにおける超音波診断教育・研修の現状(AFSUMB単独開催)
全指定

医学の分野においてもグローバル化が進行している昨今であるが、アジア諸国を見渡した時に、まだまだグローバルスタンダードが根付いているとは言いがたいことに気づく。AFSUMBではさまざまなワークショップや学術集会を通じてアジア諸国における超音波診断教育・知識の均てん化を図ってきた。また日本超音波医学会もフェローシップを創設してアジア各国からの超音波研究者の短期間研修を実施している。しかし実のところこれらボランティアベースの行動がアジアの超音波医学の発展においてどの程度の効果を上げているのか明らかではない。学会を通じて限られたリソースを効果的に投入して最大限の成果を上げるためにはどうすればいいか。本セッションでは、まずは参加アジア諸国の現状を紹介いただき、その後に今後取るべき方策について考えたい。

Page Top

循環器領域

循環器①
ワークショップ 負荷心エコー検査をもっと身近に
一部指定・一部公募

負荷心エコーは、主に虚血診断目的で左室の局所的壁運動異常について30年以上前から視覚的な半定量的評価を行ってきた。近年は、スペックルトラッキングや3次元エコーが導入され、新しい技術を用いた壁運動の定量的評価法も実施され、収縮異常のみならず負荷終了後に残存する拡張期の虚血性変化も診断可能となっている。
さらには、近年負荷心エコーは、心不全の予後および治療効果の評価、弁膜症の重症度判定、心筋症の診断や病態把握、肺高血圧の早期診断等に有用であることが報告されている。
高齢化社会となり負荷方法についても、従来のトレッドミルやエルゴメーター用いて症状限界まで施行する負荷から、6分間歩行やハンドグリップや、足踏み負荷等の新しい負荷心エコーが報告されている。
本セッションでは、負荷心エコーがもっと身近な検査法となるように、対象疾患の拡大、新たな負荷法の開発、心エコー評価法の見直し等、負荷心エコーの今後について討論したい。

循環器②
パネルディスカッション
心不全臨床に役に立つ心エコードプラ指標 ―conventionalな指標を中心に
一部指定・一部公募

心エコードプラ法施行症例の半数程度は心機能評価のために施行されていると推察される。左室収縮・拡張機能の良否、加えて右室機能の良否などを評価するわけであるが、それらがどの程度個々の患者の病態を(定量的に)反映しているのか、あるいは治療方針決定の参考になっているのかは、今なおさらに検討を重ねるべき循環器臨床の重要な問題点である。本セッションでは「心不全臨床に役に立つ心エコードプラ指標 ―conventionalな指標を中心に」をテーマに掲げ、conventionalな心機能指標である左室駆出率LVEF、収縮期僧帽弁輪速度s’、僧帽弁口血流速波形E/A、拡張早期僧帽弁輪速度e’、それらを組み合わせたE/e’、三尖弁口圧較差TRPG、三尖弁TAPSE等の意義について心不全臨床の視点から考えたい。とくにclinical decision makingにどのように応用しているかの演題を募集する。

循環器③
シンポジウム 左房評価を心房細動の臨床に活かす
全指定

心房細動は臨床的によく遭遇する重要疾患であり、臨床医は常に積極的洞調律維持、心房細動心拍数調整、抗凝固療法など症例に応じた臨床的介入の判断に迫られる。近年では新抗凝固薬の開発、カテーテルによる左心耳閉鎖栓治療の登場など、ますます治療の選択肢が多様となっている。治療法の選択は心不全の有無や塞栓症リスクなどに基づき主治医の判断に委ねられている。
心エコー法を用いた左房の機能的、構造的リモデリングの評価は従来法に加え血流ドプラ解析、組織ドプラ法、左房壁ストレイン解析、三次元評価などにより行われ、新しい知見が蓄積されてきた。そこで、本シンポジウムではこれらの新しい左房評価の知見を、心房細動の臨床にどのように生かすことができるかについて、5人のシンポジストにそれぞれの立場からご発表いただき、明日からの臨床の一助としたい。

循環器④
パネルディスカッション 3次元心エコーはどう使うか?
一部指定・一部公募

1998年に登場した第一世代リアルタイム3次元心エコーを端緒に、3次元心エコーは進歩を続け、2007年には3次元経食道心エコーが登場し、詳細な僧帽弁の観察ができた時は久々に大感激したのを今でも覚えている。 最近ではknowledge base、3次元スペクルトラッキングによる、左心機能解析ソフトが数多く登場している。また3次元データで右室容量を解析するソフトも非常に使いやすくなってきている。しかし周りを見渡せば未だに2次元断層心エコーで、満足している医師、技師の方が多いのが現状である。そこで本セッションでは、
1.3次元心エコー法による左心機能評価
2.3次元心エコー法による右心機能評価
3.3次元心エコー法による弁膜症評価
4.SHD治療における3次元心エコー法の有用性
に焦点を当て、3次元エコーの現状に関して討論したいと思う。1−4のいずれかのトピックスを選び、多くの人々がこのシンポジウムに演題を公募していただけることを切望します。

循環器⑤
シンポジウム 心機能評価の新たな展開
全公募

心拡大や肥大などの心形態の情報はもちろんのこと、心室の形態変化や心筋、弁の動き、心腔内や血管内の血液の流れや速度など、多岐にわたる情報が心エコー法で得られるようになった。最近では、組織ドプラ法やスペックルトラッキング法による心筋の動きの詳細な観察や、心室運動の捻れや同期性の評価、心腔内の血流や渦の定量化など、ユニークな情報も得られるようになり、それに伴って心機能評価の概念や方法が変化しつつある側面も見受けられる。一方で、臨床における心機能評価に何が求められ、心機能の何を知ることが患者および社会にとって有益であるかを真摯に検討することがきわめて重要である。たとえば、疾患の重症度を規定する心筋組織の障害度を知り、心筋機能と心腔機能の関連を明らかにしたい、また、患者の予後に結びつく心筋や心腔の硬さを知りたいというニーズがある。本シンポジウムでは、技術進歩を活かして臨床のレベルを高めるための心機能評価の正しい展開を模索したい。

循環器⑥
シンポジウム 重症心不全と僧帽弁逆流
一部指定・一部公募

重症心不全では機能性・虚血性僧帽弁逆流が出現し、予後をさらに悪化させる。僧帽弁逆流の基本機序は弁下部乳頭筋の外方への変位からのテザリングであることはコンセンサスを得ているが、治療法に関してはいまだ決め手がない。安静時と運動時の逆流は殆どの症例でかなり異なり、僧帽弁逆流の重症度が日々変化するために治療適応に迷うことも多い。弁輪形成術単独では不十分であることが解ったが、左室形成術は高度な技術を要求し、さらに前壁から心尖部左室をターゲットした不十分な(弁下部テザリングに対応しない)左室形成術の効果があまりないことが解り、米国では「左室形成術に未来はない」との認識が圧倒的である。また、カテーテル治療が外国では既に開始されており、日本でも始まろうとしている。基本機序への対応が不十分なので理想的な治療となならないが、効果の見込める症例も少なからずあると思われる。本シンポジウムでは、基本機序~病態の理解をふまえどのように治療して行くのか?の方向性をさぐることを目的としたい。

循環器⑦
パネルディスカッション 高齢者・超高齢者における心エコー検査

高齢社会を迎え、80歳-90歳を超える超高齢者の医療需要はますます増加している。高齢者に心エコー図検査を実施する際に、配慮すべき点はどのようなことであろうか?高齢者は、コミュニケーションがとりにくく、検査への協力が得られにくい。しかし、それを言い訳にして、質の低い心エコー図検査を行なってもよいということにはならない。高齢者には、心エコー図検査をする上で考慮しなくてはならない重要なポイントがある。高齢者に多く見られる①HFpEF、②大動脈弁狭窄、③心房細動、④求心性リモデリングをとりあげ、心エコー図による評価法、診断、治療法の選択などについて議論したい。高齢者は個別に多くの問題を抱えていることが多く、ガイドライン通りに治療戦略を決めることが困難である。今回のパネルディスカッションでは、実際の症例を見ながら、個別の議論を行ない、高齢者の循環器診療における心エコー図検査の役割を明らかにしたい。

循環器⑧
シンポジウム 虚血性心疾患の診断における心エコー図法の役割と進歩
一部指定・一部公募

虚血性心疾患のゲートキーパーとしての心エコー図法の役割は大きい。今までは、心筋虚血や心筋梗塞に伴う壁運動異常を評価することが心エコー図検査の目的であったが、最近では拡張能の評価や負荷エコーによる心筋虚血の診断における有用性が報告されている。心エコー図法は患者のリスク層別化にとっても重要な検査であることが明らかとなってきた。左房容積係数や左室心筋重量係数、そして左室拡張能から個々の症例のリスク層別化が可能であることも報告されている。心エコー図法のモダリティーも進歩している。ストレインによる収縮能の定量的評価、そして3次元ストレインから構築したストレイン値のbull’s eye mapによる左室心筋における収縮力の分布を二次元的に表示できるるようになった。本シンポジウムでは虚血性心疾患の診断・病態評価、治療方針の決定から効果判定、リスク層別化まで心エコー図法のup to dateを論じる場としたい。

循環器Joint①(JSUM・AFSUMB)
ワークショップ 成人先天性心疾患を心エコー図で診る
循環器Joint②(JSUM・AFSUMB)
パネルディスカッション
Structural heart disease(SHD)のカテーテル治療における心エコーの役割
全公募

Structural Heart Disease(SHD)に対する低侵襲経カテーテル治療が開発され、開心術とならぶ治療オプションとなりつつある。本邦においても心房中隔欠損症に対するカテーテル閉鎖術(ASO)や大動脈弁狭窄症に対する経カテーテル置換術(TAVI)が実施されているが、心エコーやCTなどmultimodalityによる画像診断技術の進歩がこれらの治療の普及および成否に大きく貢献していることは間違いない。一方で、どのmodalityが有用かといった議論があるが、周術期のどのタイミングで行う検査か、またどのようなSHD治療を行うかによって必要な検査も異なる。ASOでは詳細なrimの評価のため経食道心エコー(TEE)が有用であるが、TAVI前の大動脈弁輪径測定はCTが正確である。一方、現在治験中である僧帽弁閉鎖不全症に対するMitraClipでは、術中のTEEガイドが必須であり従来のカテーテル治療の概念を大幅に変えるものである。本セッションでは、各modalityの特徴を理解した上で、SHD治療における心エコーの意義について議論したい。

循環器Joint③(JSUM・AFSUMB)
シンポジウム 右心・肺高血圧の評価における心エコー法の役割
一部指定・一部公募

最近,右室機能評価がHotである.これは,その複雑な形態のため困難であった容積の算出が近年のモダリティーにより可能になったこと,右室機能指標が各種心疾患の予後を規定するというエビデンスが集積され,これらの計測法が標準化されてガイドラインが発刊されたこと,新しい肺動脈拡張薬によって肺高血圧の治療が可能となったこと,などがその理由として考えられる.右室機能の心エコー指標としては,面積変化率,TAPSE,三尖弁輪運動速度,TEIインデックス,右室ストレイン,三次元右室駆出率がある.これらは,右室後負荷の指標となる肺高血圧,および,右室前負荷の指標となる下大静脈などの情報とともに総合的に評価する必要がある.また,病態の早期診断には,運動負荷による変化を評価することが有用であるとの報告も多い.本セッションでは,右心機能と肺高血圧の心エコー評価に関する演題を発表いただき,右室機能についての見識を深めたい.

循環器Joint④(JSUM・AFSUMB)
ワークショップ 二次性心筋症の診療における心エコー図の役割を明らかにする
一部指定・一部公募

心筋症とは、しばしば心室の肥大や拡張を示す機械的および・または電気的機能異常を伴う一群の疾患と定義される。その中で、原因または全身疾患との関連が明らかなものが二次性(特定)心筋症である。心筋症による心室肥大や心機能異常は予後に直結するものであり、病勢の進行や治療効果を判定するためにも定期的な評価が必要である。心エコー図は非侵襲的で繰り返し施行可能な心機能評価法として、心筋症の診療には不可欠なものである。さらに、二次性心筋症の中には、原疾患を特定することでステロイドや酵素補充療法などの適応となるものがある。二次性心筋症では、その特徴的な心エコー図所見から診断に至る例もあり、その代表的な心エコー所見については熟知しておくことが望ましい。本セッションでは、二次性心筋症の診療における心エコー図の役割について、その診断や治療方針決定、予後推定など多くの点において、活発な議論を期待している。

Page Top

血管領域

血管①
シンポジウム ERで活かす血管エコー
全公募

救急および集中治療におけるエコーの役割は従来から重要なものであったが、より短時間に、より簡単に、より習得しやすく、しかもシステム化されたものへとエコーの活用方法が変化してきている。この流れはPoint-of-care ultrasonographyとして、各分野に広まりつつある。エコー室で行う精査のためのエコー検査とERで行うエコー検査は同じエコーでありながら異なったアプローチで施行されてきている。外傷におけるFASTやE-FAST、ショックに対するRUSH, FOCUS, ACESなどが現在まで提唱されてきた。本セッションでは各施設のERにおけるエコーのは取り組みを発表していただき、日本における現状を把握し、今後の方向性を討論したい。

血管②
パネルディスカッション 下肢静脈エコーの現状と課題—診断から治療まで−
一部指定・一部公募

静脈血栓塞栓症(VTE)とは肺塞栓症(PE)と深部静脈血栓症(DVT)との総称であり、突然死から全く無症候までその臨床症候は多様である。両者は密接に関連し、その診療には的確な診断が必須となるが、DVT診断には静脈エコーが第一選択である。静脈瘤診療においても、その診断や治療前後での評価に、静脈エコーは必須である。
静脈エコーは無侵襲/リアルタイム性からDVT/静脈瘤診断において必須ではあるが、実臨床での応用方法が課題である。特にDVTの多様な臨床症候に応じた治療選択にどう役立てるか?則ち、救急現場での実施には、短時間に的確な診断が求められる。周術期においては入院時、術前・術中・術直後、退院時などの実施時期が課題である。また治療期間中、慢性期の経過観察中の検査時期や方法、PE塞栓源検索時での検査法など、何時、何処で、どう検査するのか?未解決な課題も多い。
各現場からの提言をいただき、静脈エコーの標準化を模索したい。

血管③
パネルディスカッション 血管エコーにおける指導育成
一部指定・一部公募

頸動脈エコー,下肢静脈エコーをはじめ,様々な血管領域のエコー検査が注目され,臨床の現場では血管エコーを行う施設,検査技師も順調に増加している.しかし一方で,血管エコーを指導できる人材が不足しているのも事実である.現在,血管エコー関係の有資格としては,日本超音波医学会による血管超音波検査士,日本脳神経超音波学会による脳神経超音波検査士,血管診療技師(CVT)などが認定されているが,医師が取得できるのは脳神経超音波検査士のみであり,血管領域の超音波専門医制度は存在しない.本セッションでは,指導医師不在の血管エコーの現況,各施設における様々な問題点,資格を取得している技師が実際に感じていること,血管エコー指導育成に対する取り組みなどを議論したい.

血管④
シンポジウム:一部公募 血管エコー検査を用いた血管機能不全の評価
一部指定・一部公募

血管エコー検査は,超音波診断装置の飛躍的な進歩に加え,様々なエビデンスが集積され,各種ガイドラインも作成されたことで,臨床的な診断ツールとしての立場が向上している.一方で,その検査法はまだ統一されたものではなく,独自の方法で工夫して診断している施設も少なくない.血管機能不全は,各種循環器疾患の診断や治療において,重要なトピックの一つとなっているが,血管エコー検査は,形態診断に加えて,血管機能の評価法としても有用なツールでもある.本セッションでは,血管エコー検査を用いた血管機能不全の評価に関する研究を発表いただき,討議を通じて,血管機能不全の病態解明を探求し,血管エコー検査に基づく血管機能診断の標準化とその普及を目指したい.

血管⑤
ワークショップ 大動脈疾患に血管エコーはどこまで有用か
一部指定・一部公募

大動脈疾患の診断には超音波検査、CT、MRI、血管造影のいずれも有効である。特にA型大動脈解離や破裂性大動脈瘤などの緊急性が高い救急医療では正確な診断の基、迅速に治療を開始することが要求されるため、患者を移送することなく簡便に行える超音波検査の果たす役割は大きい。この領域への臨床応用の意義は血管の形態や壁の性状、及び血流情報をリアルタイムに評価できることである。また、造影剤の使用不能例やMRIが施行できない症例での有効性は高く、非侵襲的に繰り返し検査可能なため、各疾患における重症度評価や治療後の効果判定、経過観察などに大きく寄与している。その反面、広範囲を走行する大動脈では超音波の透過を妨げる障害物は胸部(胸骨、肋骨、肺など)、腹部(腸管ガス、脂肪など)ともに存在し、良好な画像が得られないことも多い。
本セクションでは、限られた音響窓(acoustic window)から得られた情報が、大動脈疾患の診療にどこまで有用なのか?他の画像診断に委ねる所見は何か?大動脈疾患における血管エコーの役割とその限界、利点と問題点などについて議論したい。

血管⑥
ディベートセッションワークショップ
血管診療に必要なモダリティは何か?!血管エコー vs 他のモダリティ
全指定

深部静脈血栓症の鑑別や下肢静脈瘤の診療,さらには頸動脈による動脈硬化の指標としての利用や下肢閉塞性動脈硬化症の評価として血管エコーは広く活用されている.また,腹部大動脈瘤における経過観察やステントグラフト治療後のエンドリーク評価,腎動脈狭窄など,腹部血管の評価を日常的にエコーで行う施設も増えている.このように幅広く活用されている血管エコーではあるが,検者の技量で診断精度が大きく異なってしまうなど課題も多い.最近では,非造影MRA検査における血管評価の有用性が報告され,非侵襲的な検査としての活用が期待されている.CTではDual Energy CTなどの新技術で,石灰化が強い血管でも血管内腔の詳細な評価が可能となった.本セッションでは,血管診療において真に有用なモダリティは何かを,血管エコーの立場と他のモダリティの立場から,有用性と課題を相互討論し,現時点での見解を導き出すことを目的とする.

血管Joint①(JSUM・AFSUMB)
パネルディスカッション
日本と海外における頸動脈エコーの計測,評価法の違い 中国,韓国の先生方と
一部指定・一部公募

日本と欧米で頚動脈エコーの計測,評価法の違いを調べると,特に狭窄率の評価法について違いが大きい.欧米では狭窄率の評価は血流速度のみから行うのに対して,日本ではB-モード画像から面積狭窄率や径狭窄率の計測をほとんどの施設で行っている.IMTやプラークの定義についても微妙な違いがある.将来的には世界的に同じ指標で国際間の比較も行っていく必要がある.頸動脈エコーを用いたIMTおよびプラークの計測法・評価法として国内外で種々のガイドラインが既に存在し,本学会では2008年に「超音波による頸動脈病変の標準的評価法」が発表されている.国際的な統一性を考慮しながら現在日本脳神経超音波学会と合同で現在改訂中である.本セッションでは,日本における頸動脈エコーの計測法・評価法の現状および問題点を検討し,外国・とくに人種的差異の少ないアジア諸国との違いについても検討する予定である.

Page Top

基礎領域

基礎①
シンポジウム 光と超音波の融合によるイメージングモダリティの新展開
(光超音波画像研究会と共同企画)
一部指定・一部公募

生体深部組織の形態を高い空間分解能で可視化できる超音波診断と,浅部ではあるが組織の機能を色(光の波長)や吸収の違いで可視化できる光計測を融合させる光超音波イメージングが発想されて40年以上が経過した.
光と超音波の相互作用は古くから研究が進められてきたが,近年のレーザ技術と高速な計算処理技術の大幅な進歩に支えられ,研究の幅は大きく広がった.特に,小動物にパルスレーザ光を照射し、発生した超音波からin vivoで微細な血管分布を画像化する技術がブレイクスルーとなり,次代に向けた現実的な診断手法として認識されるようになっている.
本邦でも,光超音波イメージングを主軸とする新しい新成長産業の育成を目標とする国家的プロジェクトがスタートしたことを追い風に,研究の深化と新しい可能性の探索が盛んに進められている.本シンポジウムではこのような状況を進められている研究・開発の最前線を報告する.

基礎②
ワークショップ 組織の粘弾性の定量化はどこまで可能か?
一部指定・一部公募

触診による組織の硬さ変化の検出は,疾病の早期診断や良悪性の鑑別診断に有用であることが古くから認識されており,超音波医学の分野では,超音波を用いてin vivoで生体組織の硬さを高精度に定量計測し,硬さの空間分布の表示が,長年にわたり研究開発されてきた。触診のように0Hzに近い周波数成分で圧迫したり,加振器によって低周波振動を生起させる,あるいは超音波を用いて生体中に波(縦波・横波)を伝搬させるなど,加振方法も様々である。一方,生体組織中の波の伝搬の計測についても,近年の半導体技術の発展に伴って,超音波プローブ中の約百個の素子で受け取ったRFデータを独立に処理できるなど,新たに大きな広がりを見せている。
さらに,これら硬さ(弾性)だけでなく,最近は粘性に関する計測も可能になってきた。このセッションでは、これら組織粘弾性計測による現状と将来の可能性を論じたい。奮っての応募を期待する。

基礎③
パネルディスカッション 高速撮像技術の拓く超音波イメージングの未来
一部指定・一部公募

優れた時間分解能.それはX線CTやMRIなど他の画像診断技術に対して超音波診断技術が絶対的に優位な点の1つである.従来の超音波診断法も秒間数十枚と時間分解能に優れているが,高速撮像技術はその超音波診断の利点をさらに飛躍的に向上させるものであり,撮像速度は最大で秒間10,000枚と他を圧倒している.高速撮像法の最初の応用例はShear Wave Elastographyにおけるずり波伝搬のイメージングであり,近年実用化されている.現在,高速撮像法はその応用範囲を広げており,診断領域では脈波伝搬計測や血流イメージングなど循環器動態計測に,治療領域では加熱凝固領域の検出やキャビテーション気泡のイメージングに応用されるなど,従来の時間分解能では捉えられなかった現象の観察を可能としている.本セッションでは,高速撮像技術に関する知見を基に,今後の可能性,解決すべき課題について議論する.

基礎④
シンポジウム 超音波治療の臨床応用最前線
一部指定・一部公募

超音波の集束性を生かし、焦点付近の組織を短時間に加熱凝固するHIFU(強力集束超音波)治療が、前立腺疾患に用いられるようになって既に20年、子宮筋腫に用いられるようになって既に10年が経過しました。後者のためのMRIガイド下HIFU装置が早期にFDA承認を取得したのに対し、前者のための超音波ガイド下HIFU装置は、FDA承認取得に時間を要していたが、2015年10月、ようやく前立腺焼灼装置として承認されました。価格的に普及しやすい超音波ガイド下装置が、米国という先進的な大市場において、これまで未承認であったことが、HIFUの世界的普及を緩やかなものにして来たことは否めないので、これは一大転機と考えられます。本シンポジウムは、この転機をとらえて開催する次第です。各領域の前臨床研究、臨床研究、臨床応用に関する発表・討論を期待します。

基礎⑤
シンポジウム 機器及び安全に関する最近の研究成果
全指定

本会機器及び安全に関する委員会では、音響放射力の生体への影響検討小委員会ならびに検査環境検討小委員会においてそれぞれ次のような課題の検討を行っております。本セッションでは、これらの研究成果について報告します。
1)音響放射力の生体への影響検討小委員会
SWE(Shear Wave Elastography)では音響放射力を伴う超音波が用いられています。この超音波は従来のイメージング用超音波と比べて持続時間が長いことが特徴です。本セッションでは、このような持続時間の長い超音波照射による生体組織の温度上昇と、造影剤投与後の心臓における期外収縮発生について報告します。
2)検査環境検討小委員会
超音波診断装置が設置されている検査室の照明とディスプレイ装置が検査者に与える影響について検討を行っています。その研究成果を報告します。

Page Top

乳腺領域
※JABTS36との共同企画へ参加される場合はUltrasonic Week 2016共通券が必要です。

乳腺①
シンポジウム 乳腺における造影超音波の位置づけ(JABTS 36との共同企画)
一部指定・一部公募

乳房腫瘤における良、悪性鑑別を目的とした第2相、第3相臨床試験を経て、2012年頃にペルフルブタン(ソナゾイド®)による造影超音波検査が乳房領域においても適応となった。乳房領域の造影超音波は臨床試験の結果をふまえて良、悪性の鑑別を目的として行なわれることが多いと考えられる。術式選択のための広がり診断にはMRIが参考とされることが多いが、リアルタイム性で優位な造影超音波が広がり診断で期待されている。また、薬物治療の効果判定においても造影超音波が検討され、今後に期待されている。この企画では、乳腺領域の超音波造影剤の登場を機に、これまでの研究をご紹介いただき、それをもとにして、新たな研究が診断領域、治療領域で数多くなされることを期待したい。

乳腺②
シンポジウム 乳がん検診の動向(JSUM・AFSUMB JABTS 36との共同企画)
一部指定・一部公募

According to the results of the Japan Strategic Anti-cancer Randomized Trial (J-START), breast screening by ultrasound is widely starting in Japan. We would like to discuss about the situation of breast screening by ultrasound in Asian countries. Specifically, we would like to discuss about ‘how popular breast screening by ultrasound is’, ‘the factors to choose the targets such as age or risks’, ‘education program or qualification system for the staffs in charge’, ‘methods of screening’, ‘criteria for recall’. And then we would like to discuss about effectiveness and the future of ultrasound breast screening for Asian women.

乳腺③
パネルディスカッション
乳房超音波検査は病理組織診断にどこまで迫れるか(JABTS 36との共同企画)
一部指定・一部公募

乳房超音波検査は、臨床上、その診断、今後の方針の決定において重要な役割を果たしています。良悪性の診断のみならず、その詳細な病理組織診断を反映する手段となります。さらに、近年、超音波検査もBモードのみならず、フローイメージング、エラストグラフィなどの画像作成の原理の異なる手法が浸透してきており、総合的な診断によってさらに貢献できるようになりました。
このセッションでは、Bモード、フローイメージング、エラストグラフィなど幅広い観点から、超音波診断が病理組織診断にどこまで迫れるかを考えてみたいと思います。

乳腺④
ワークショップ 乳がんに対する薬物療法の効果判定(JABTS 36との共同企画)
一部指定・一部公募

近年、乳癌は、再発しても適正な治療を施行することにより長期生存が期待できるようになったこと、腫瘍特性の評価や乳房温存術率の向上などを目的に術前化学療法が標準治療のひとつとして行われていることなどの状況から、薬物療法が画像診断、手術と関連した乳がん診療の中心的位置づけとなっている。 一方、薬物療法で多くの臨床医が直面する深刻な問題は、治療の早い段階でPR(部分奏功)か、NC(変化なし)なのか、PD(腫瘍の進行)なのかを判断し、治療継続か、変更かを見極めることである。現在、乳癌の薬物療法治療効果の判定として用いられる指標はRECIST(Response Evaluation Criteria in Solid Tumors)であり、CTやMRIでの画像変化率から、PR(部分奏功)か、NC(変化なし)なのか、PD(腫瘍の進行)を評価している。しかし、残念ながら、超音波検査は、判定が検査者の主観に影響され、再現性が低いとの理由から、推奨されていない。 今回、乳癌薬物療法の効果判定における治療効果評価についてのご発表いただき、超音波検査の位置づけと可能性について議論いただきたい。

乳腺⑤
パネルディスカッション
乳腺における血流診断(造影なしで血管がどこまで見えるか)(JABTS 36との共同企画)
全指定

超音波診断装置の性能向上は超音波ドプラ法においても目覚ましいものがみられる.古典的なカラードプラやパワードプラにおける血流描出感度向上のみならず,いまや普遍的な機能となった高精細ドプラ法では繊細な血流描出が可能である.そしてSuperb Micro-vascular Imagingにおいては,モーションアーティファクトと低流速血流を分離する技術,高フレームレート化等により微細で低流速の血流を描出可能にしている.いっぽう,乳腺腫瘤に対してもソナゾイド造影超音波が行えるようになり,微細な血流の評価や染影像に基づく質的診断,広がり診断,リンパ節転移等に応用されつつある.このパネルディスカッションにおいては,実際の症例の画像や病理像を示していただき,これらの造影剤を用いない超音波ドプラ法がどこまで血流の病理に迫れるか,造影超音波との比較も交えて討議し,明らかにしていただきたい.

乳腺Joint①(JSUM・AFSUMB)
シンポジウム Elastography in Breast Image(JABTS 36との共同企画)
一部指定・一部公募

Elastography is the most noteworthy of the new technologies in recent diagnostic ultrasound systems. But there are so many theories of the imaging and methods of clinical use because of many makers and venders interested in elastography technologies now, especially about breast area. To arrange the method and infiltrate the utility of elastography, the JSUM and WFUMB guidelines have published in 2013 and 2015. For few years, we think that elastographies are developing and evolving every year, and the quality and endpoint and outcome are changing gradually. We want to discuss about the recent elastography qualities and utilities in the elastography of breast images in this US week 2016.
We expect all elastography presentations, especially related to these 3 points.
1 Improvements of diagnostic criteria of strain elastography.
2 Propose of diagnostic criteria of shear wave elastography.
3 Quality control and problems and limitations of each elastography.

Page Top

頭頸部領域
※JABTS36との共同企画へ参加される場合はUltrasonic Week 2016共通券が必要です。

頭頸部①
シンポジウム 頭頸部癌頸部リンパ節転移の超音波診断(JABTS 36との共同企画)
全指定

質の高い頭頸部癌治療を行うためには頸部リンパ節転移の状態を治療前、治療中さらには治療後も的確に診断することが重要である。癌の制御のみならず、治療に伴う様々な機能障害を最小限に抑えるためには、過度の予防的治療による弊害も可能な限り回避すべきであり、他の画像診断と比べ多くの利点を持つ超音波検査の有効活用が望ましい。
しかし、実際の臨床現場では、リンパ節転移診断基準が決められていないこと、検者間で結果に差の出てしまう可能性があることなどの問題もあり、超音波診断に対する各施設の取組法や手順は必ずしも一定しておらず、CTスキャンやPET-CTの方が重視される場合もある。
本セッションでは現在、診断基準の多施設臨床研究が進行しているBモード法、カラードプラ法に加え、エラストグラフィー、造影超音波等による頸部リンパ節転移の診断について将来展望を見据えた有用性、問題点について議論を深めていただければ幸いである。

頭頸部②
パネルディスカッション
頭頸部領域インターベンションの現況と今後(JABTS 36との共同企画)
一部指定・一部公募

頭頸部では狭い範囲に多くの神経・血管が走行しているため、解剖構造が複雑である。しかし、表在臓器であるため、高周波のリニアプローベを使用した超音波検査によって、その解剖構造が細密に描出できる。その分解能は1mm以下であり、超音波ガイド下ではインターベンションが正確に施行できる。
実際に、甲状腺・頸部リンパ節における穿刺吸引細胞診(Fine Needle Aspiration Biopsy: FNAB)や、甲状腺・副甲状腺の経皮的エタノール注入療法(Percutaneous Ethanol Injection Therapy)などに代表されるように、頭頸部領域インターベンションには日常的に超音波が併用される。他にも膿瘍穿刺や硬化療法、喉頭筋電図検査など、頭頸部領域インターベンションは多岐にわたる。
このセッションでは、頭頸部領域インターベンションについて、全国を代表するスペシャリストにご発表頂き、ディスカッションによって今後の展望を示して頂く予定である。

頭頸部③
ハンズオン セミナー 頭頸部領域 超音波検査(JABTS 36との共同企画)
全指定

超音波検査(Ultrasonography、以下US)は軟部組織の空間分解能が高く、非侵襲的かつ簡便で、リアルタイムに診断に直結した情報が得られる。外来やベッドサイドでの施行が可能であり、また、病理学的診断を得るための穿刺吸引細胞診を超音波ガイド下で行うことは検査の安全性と確実性を担保することになる。USは比較的表層に存在する組織の診断に威力を発揮するので、甲状腺、耳下腺、顎下腺、頸部リンパ節、頸部腫瘤など頭頸部領域の診断に有用である。超音波検査の注意点として、検者自らが病態・疾患を意識しながら行う場合が多いことから、その力量により得られる画像情報量が異なることがあげられる。そのため、取りこぼしや見逃しがないように、検査時のルーチンワークを定めておくことが重要である。
今回のハンズオン・セミナーでは、頸部USにおける基本的事項を理解するとともに、超音波ガイド下穿刺吸引細胞診の手技についてのピットフォールをお伝えしたい。

Page Top

甲状腺領域
※JABTS36との共同企画へ参加される場合はUltrasonic Week 2016共通券が必要です。

甲状腺①
シンポジウム 新しい甲状腺結節超音波診断基準を巡って(JABTS 36との共同企画)

甲状腺結節(腫瘤)超音波診断基準(超音波医学38(1):27-30,2011)と日本乳腺甲状腺超音波医学会による超音波ガイドブック改訂第2版掲載の「結節の診断の進め方」によって、本邦では甲状腺結節の診断を行っている。しかし、今後はドプラ法やエラストグラフィなどの新しいモダリティーも活用した診断基準が模索されている。そんな中でATAでは新たなガイドラインが出され、超音波診断についても一部改訂がなされている。本シンポジウムにおいては国内外のガイドライン、診断基準等から至適な基準につき討論を重ねていただきたい。

甲状腺②
パネルディスカッション 小児の甲状腺超音波検診(JABTS 36との共同企画)
全指定

福島県での小児を対象とする甲状腺検査(先行検査)は平成27年4月30日をもって終了した。すでに本格検査も開始され小児の甲状腺超音波検査は継続して行われている。成人を対象とした甲状腺超音波検診の報告は多いが、小児を対象とした大規模な超音波検診の報告はこれまでになく、貴重な知見が集積されつつある。また、青森、山梨、長崎でも小児を対象とする同様の検診が行われ、この結果もすでに公開されている。これらの結果から小児期における甲状腺癌、嚢胞、結節、異所性胸腺などの疫学的事項や正常甲状腺の大きさなどが明らかにされてきた。本邦で行われた小児の甲状腺超音波検診で得られた知見、今後の検診の展望と問題点などについて検討する。

甲状腺Joint①(JSUM・AFSUMB)
シンポジウム
Artifacts and Pitfalls in Elastography of the Breast and Thyroid Ultrasound(JABTS 36との共同企画)
一部指定・一部公募

乳腺と甲状腺疾患の診断においてエラストグラフィは欠かせない診断技術となった。しかしながら、Strain Elasography においてもShear Wave Elastographyにおいても表示されている画像がすべて正確にその硬さを表しているとは限らない。そこには大きなPitfallsがある。そのPitfallsの原因となるArtifacts等に焦点をあて議論を交わしたい。特に下記のPitfallsについて要望する。
(1)ROI設定による影響
(2)FLRの設定の問題
(3)生検による影響
(4)組織の可動性と変位
(5)スライス面の偏移による影響
(6)BGRサインの解説
(7)Blue (Soft) Cancerの原因
(8)近接臓器からの影響(頚動脈拍動など)
(9)その他

Page Top

産婦人科領域

産婦人科①
パネルディスカッション 子宮を診る―超音波検査の可能性と限界―
一部指定・一部公募

女性内性器の中心的存在である子宮は,女性ホルモンの標的臓器として成熟すると同時に周期的変化をきたし,妊娠時は胎児の発育の場となり,閉経期以降は萎縮します.したがって,こうした女性のライフステージの中で発生する子宮の形成・成熟・妊娠・萎縮に関わる生理と病態は,産婦人科医にとって最も関心の高い観点と言っても過言ではありません.従来,子宮の評価は双合診・経腹超音波検査・子宮鏡・X線診断等で行われてきましたが,1980年代における経腟走査法の出現により,子宮の画像診断は飛躍的に進歩し,それに伴って産婦人科医療の形態も大きな変遷を遂げました.その結果,女性医学・周産期医学・生殖医学・腫瘍学など産婦人科に関わる全ての領域において,広く超音波検査が活用されるようになりました.本セッションにおいては,我々が臨床を行う上で必要な知識と技能を修得すると同時に,将来の展望に触れることを目的として,子宮超音波検査に関する最先端の研究を紹介し,ディスカッションを行うことにより,本領域における理解を深めてまいりたいと考えております.

産婦人科②
シンポジウム 胎児胎盤機能の超音波評価
全公募

産婦人科医は、妊娠中から分娩に至るまで、胎児のwell beingの評価をしつづける。そのツールは目下のところ超音波検査と胎児心拍数図である。本シンポジウムでは、超音波機器を主として用い、胎児や胎盤の健康状態を把握するための方法についてディスカッションを行うことを目的とする。新しい胎児や胎盤の機能評価法、その評価による管理ストラテジーなどに関する演題を募集する。

産婦人科③
ワークショップ 胎児治療における超音波診断の役割
一部指定・一部公募

予後不良な疾患胎児に対して胎児治療が適用されている。双胎間輸血症候群に対する胎児鏡下レーザー凝固術などの既に効果と安全性が示された治療や、胎児頻脈性不整脈に対する抗不整脈薬投与などの効果の検証がなされつつある治療がある。対象の多くは速やかな治療が望まれるものの治療実施施設は多くは無いことより、適切で速やかな診断と治療施設とのスムースな連携が望まれる。
診断の主たるモダリティは超音波検査であるが、対象疾患が比較的稀であるため、医療者の診断スキルの習得が困難である場合がある。また、疾患の発症予知、診断、治療中のガイダンス、そして治療後のフォローアップのいずれにおいても超音波診断は不可欠であるが、本邦における診療指針は確立されていない。
本セッションでは、胎児治療にまつわる超音波診断に関して、特に①発症予知②診断のコツとピットフォール③予後因子とフォローアップに焦点をあてて議論を深めたい。

産婦人科④
シンポジウム 胎児心臓超音波検査 見つけにくい心疾患をどう見つけるか?
一部指定・一部公募

先天性心疾患は最も発生頻度が高い形態異常で、新生児予後に与えるインパクトも大きい。しかし、疾患バリエーションに富み、疾患発生頻度と重症度は必ずしも一致しないため、胎児期の正確なスクリーニング・診断は容易ではない。現在、胎児心疾患のスクリーニング断面は、四腔断面のみでは検査感度が50%以下、四腔断面に左右心室流出路断面を加えると検査感度が70%に上昇すると言われている。しかしながら、左心低形成、単心室疾患やEbstein奇形の検出率は100%であるのに対し、大血管転位は61~70%、ファロー四徴症は69%~78%、大動脈縮窄の検出率は33~56%と低下し、総肺静脈還流異常に至っては0%である。現在推奨されているスクリーニング方法に何を加えれば検出率の低い疾患を抽出・診断できるのか、先天性心疾患のさらなる診断率向上に必要な事は何かを皆で知恵を絞りたいと考えます。

産婦人科⑤
シンポジウム 胎児診断における3D/ 4D超音波の活用について
全公募

4次元電子プローブ、HDlive、HDlive silhouette mode、3D/4D color/power Doppler、HDliveFlow、VOCALを用いた3次元体積計測・血流評価などの最新の3D/4D超音波技術は、胎児発育、胎児行動、胎児脳機能、胎児・胎盤循環、胎児奇形、胎児臓器・胎盤体積計測などの出生前胎児診断において、従来の2D超音波を補い、さらにその診断能力・精度を高める有力な診断法となりつつある。本シンポジウムでは、日常産科診療において3D/4D超音波がいかに活用できるか、従来の2D超音波にどのような付加的診断情報を与えてくれるか、さらにその新しい利用法がないのか、などの幅広い3D/4D超音波の活用法に関する演題を希望する。

産婦人科Joint①(JSUM・AFSUMB)
パネルディスカッション 妊娠初期におけるスクリーニングと診断
一部指定・一部公募

妊娠初期超音波検査(First Trimester Scan, FTS)は染色体数異常スクリーニングとしての意義が高いとされている。NIPT導入後になり改めて超音波スクリーニングや初期組み合わせ検査が見直されるようになっているのが現状である。また、かつては中後期に診断されていた多くの形態異常が初期に診断されるようになりFTSはもはや出生前診断において揺るがない位置を占めている。さらに、最近では妊娠初期に妊娠高血圧症(Pregnancy Induced Hypertention, PIH)が高精度で予知できるとの報告が出てきており、FTSはさらに臨床的意義の高いものとなりつつある。つまりFTSは周産期医学における重要な役割を担うことになり、その現状と今後についての最新の知見を集めてディスカッションすることに多大なる意義があると思われる。

Page Top

運動器領域

運動器①
パネルディスカッション 知っとく(得)!救急現場における運動器超音波検査
Need-to-know things about musculoskeletal ultrasonography in the emergency field
全指定

近年の超音波装置の進歩は、運動器の超音波診療を劇的に変化させています。MRIも圧倒するほど詳細な組織の観察ができるようになり、加えて動きをみることは診断から治療へつなげるイメージングツールとして非常に重要です。さらに装置の小型化は、現場でより迅速にかつ、より的確な判断を可能にし、検査室で行う超音波検査の枠組みを超えた新たなステージへと歩み始めています。
認知は進みつつも、十分浸透しているとは言えない運動器の超音波検査。その魅力を最大限に伝えたい!そのような思いから、今回は瞬時の的確な判断が重要である「救急診療」の中で役立つ、知っとく(得)運動器超音波検査を、この分野のエキスパートの先生方にわかりやすく解説してもらいます。この領域に一歩が踏み出せなかった方にも、わかる!できる!と感じてもらえる、明日から必ず役立つ内容です。運動器超音波検査の魅力と可能性を皆さんとディスカッションしたいと思います。

運動器②
シンポジウム 最新の超音波技術で運動器を評価する
一部指定・一部公募

最近の瞠目すべき超音波技術の発展により、我々が日常診療で用いる超音波機器の性能は格段に向上してきています。また徐々に、新しい技術に基づく新たな知見が得られ、それらが蓄積されてきています。
今回のシンポジウムでは、剪断波エラストグラフィや微小血管の描出などの最新の超音波技術により、従来の方法では曖昧であった部分にどのような光が射してきて、何が解明され、また何が問題として残されているのかをシンポジストのご発表を通じて総覧できればと考えています。
このシンポジウムでは、このような新しい超音波技術を用いて運動器を評価するための基礎的な研究から臨床応用まで幅広く公募します。関係各位におかれましては、この機会に、是非、前向きにご検討いただければ幸いです。
今回のシンポジウムによって、今後の運動器分野における超音波検査のあり方が示唆されることを期待しています。

Page Top

領域横断領域

領域横断①
シンポジウム 専門医、検査士制度とその教育をみなおす
全指定

医師の専門分化志向の高まりとともに学会主導型の専門医制度が相次いで設立されてきた。しかし中には目指すところがわかりにくい例や、質の担保に問題のある例も見受けられる。このような背景から、一般から理解されやすくかつ質の高い専門医が求められるようになり、現在、日本専門医機構(機構)で新たな専門医制度が検討され、スタートしつつある。日本超音波医学会では平成2年から超音波専門医制度を、平成3年から超音波検査士制度を導入し、検査および診療レベルの向上に寄与してきた。一方、平成28年4月から基本領域では、新たな専門医制度に基づく専攻医の登録が開始される。この中で日本超音波医学会の専門医制度は基本領域の専門医資格取得を条件とするいわゆる2階建て部分の専門医として機構に認められることを目指している。現時点では超音波専門医制度がどのような立場になるのかは不明であるが、今までの実績を無駄にすることなくより一層社会的ニーズに応えるシステムへのスムーズな移行が求められる。本セッションでは検査士制度まで含め、現行の制度の問題点、社会からのニーズ、機構が求める姿等についてディスカッションし、今後のわれわれが進むべき方向を探りたい。

領域横断②
ワークショップ
この領域の超音波検査について聞きたい:眼科、皮膚科、運動器、呼吸器、神経など
一部指定・一部公募

安全で、装置さえあれば時間も場所も選ばず、誰にでも行える超音波診断は、日常臨床に最も広く普及した画像診断法のひとつである。腹部、心臓など、代表的な領域を中心に発展を遂げてきた超音波診断であるが、その適応は拡大の一途を辿り、今やあらゆる領域で行われているといっても過言ではない。一方で、多くの専門領域では、超音波診断の主な担い手はその領域の専門医であるため、専門外の医師や多くのコメディカルにとって、その内容は難解で手も出しにくい。そこで、専門領域ごとに特化した、現状の超音波診断を領域横断的に俯瞰し、それぞれの内容について理解を深めるために本セッションを企画した。発表に際しては、演者には領域ごとの特徴と具体的な手法について、専門外の参加者にもわかりやすく示していただくことで、参加者全体で闊達な議論が行われることを期待するとともに、本セッションが、各参加者が自ら検査を始める契機になればと考える。

領域横断③
パネルディスカッション Point of care 超音波検査
全指定

超音波装置は、多機能を備えた高性能型装置と、必要最小限の機能を備えた携帯型装置に分化して、広く普及してきている。特に携帯型装置の普及により、ベットサイド・外来等で容易に検査を行うことが可能となり、系統的な臓器別検査、検査室での超音波検査に対し、焦点を絞りその場で行う超音波検査、「point-of-care 超音波」というコンセプトが生まれた。近年では欧米やアジア諸国において、横断的に急性期診療を担う救急医や集中治療医がベットサイドで超音波プローブを握るようになり、point-of-care 超音波に関連した臨床研究、ガイドライン策定、教育ツールの開発、普及活動に精力的に取り組まれている。これらの科に加えて、一般内科や総合診療、家庭医学の領域でもその活用が大いに期待されつつある。
この企画では、point‐of‐careの観点で、これらの領域の医師が超音波検査の有用性を発表・議論していただくことで、その検査の普及、質向上について検討することを目的としている

領域横断④
シンポジウム Image Fusionは診断能・治療成績をどの様に向上させたか?
全公募

US・CT・MRIの画像はそれまで個別の情報として扱われていたものが、Image Fusionによって相互利用できるようになり画像情報の活用の場面が広がった。特に肝癌に対するラジオ波焼灼術への応用や外科手術前における脈管構造の3D画像化などでその有用性が報告されており、Image Fusionの診断能および治療成績への貢献は大きい。さらに、Image Fusion はPET画像への応用や3D Fusion、GPSマーカー、治療前後のUSフュージョン(US-US fusion imaging)などと言ったように進歩・発展を続けている。本セッションでは、Image Fusionの各領域における臨床応用の最新知見や今後の展望について討議したい。

領域横断⑤
パネルディスカッション 脳神経領域における超音波の使い方
全指定

現在、脳神経領域での超音波は、脳外科、神経内科、心臓血管外科、産科・小児科領域を中心に幅広く実施され、様々な疾患・病態の診断、モニターとしての検査、さらに一部では治療法としても使われている。また、検査対象や方法も経泉門や術中の直接的観察、頸動脈・下肢静脈・神経・筋エコー、経頭蓋エコー、経食道心・大動脈エコーと多岐にわたっている。そのため、脳神経領域は超音波に携わる多くの人にとって関係する領域とも言える。しかし、日本脳神経超音波学会では活発な研究成果の報告があるものの、近年、本学会においては演題数も少なく、専門医の増加も僅かである。
そこで、今回、脳神経領域の超音波の有用性を再度会員と共有し、今後の発展に結びつけたいと考え、このセッションを企画した。脳神経領域の超音波の魅力を十分お伝えするセッションにするので、多くの会員に参加していただきたい。

領域横断⑥
ワークショップ 超音波診断の決めてとなるサインと病理組織における根拠
一部指定・一部公募

各領域から疾患の特徴を表す種々の超音波サインが報告されている.これらのサインを理解することは,疾患の鑑別診断を行う上で,また疾患の病態を把握するためにも有用であることが多い.たとえば肝血管腫の特徴的な超音波所見であるchameleon sign,disappearing sign,wax and wane signはそれぞれ体位変換,プローブによる圧迫,経時的な観察により腫瘤の内部エコーが変化するサインであり,海綿状血管腫の組織所見を反映していると考えられている.
本セッションでは超音波検査で疾患の鑑別や病態を把握する上で決めてとなる重要なサインと,そのサインを反映した特徴的な病理所見を関連づけた発表を指定および公募します.

領域横断⑦
パネルディスカッション
JABTS企画。超音波検査に関する工夫・アイデア(JSUM男女共同参画委員会)
全指定
領域横断AF①(AFSUMB単独開催)
シンポジウム 急性腹症の診断における超音波の有用性
一部指定・一部公募

Needless to mention, ultrasound is an imaging modality which is relatively cheap and widespread in Asian countries. However, in diagnosing the patient with acute abdominal pain, computed tomography seems to be the 1st line imaging modality in many countries and ultrasound is regarded as an alternative modality which often is not even executed. Is this the right way to diagnose acute abdomen? Is ultrasound a mere alternative with the only advantage as being non-invasive? As a matter of fact, we have experienced many cases where only ultrasound, which is far more superior to CT in its high spatial and temporal resolution, could make correct diagnoses in our hospital.
In this symposium, we would like to discuss the advantages of ultrasound in the diagnosis of acute abdomen, not only focusing on the point-of-care point of view but also on the diagnostic ability of ultrasound in various diseases. Should ultrasound be positioned at the 1st line imaging modality? If not, why can’t it be the 1st line modality and how can we overcome the problems or difficulties of using ultrasound? We expect many papers regarding the sonographic diagnosis of acute abdomen from various point of view including education of young doctors / sonographers. It would be ideal, after this symposium, if we could recommend ultrasound as the 1st line imaging modality for the diagnosis of acute abdominal pain, without any doubt.

領域横断AF②(AFSUMB単独開催)
シンポジウム 3D超音波の臨床応用
全公募

超音波はCT/MRIより容易に任意の断面で3Dを取得し再構築することが可能である。Mechanical 3Dプローブでは振動子を機械式に動かしながら画像データを取得するため、時間的な制約があり、厚み方向と水平断面に対する分解能が不十分である。マトリックスアレイプローブでは振動子を物理的に動かす必要がなく瞬時にボリュームデータを取得し、リアルタイム3D (4D) と分解能の向上の両方が期待できる。産科領域では3D/4Dは胎児診断にかかせないものであり、心臓領域では3D/4Dは心周期に対する弁の径、周囲長・面積等の形態や動きの診断が可能である。腹部領域では高分解能の3D/4Dは今後の課題だが、3Dの融合画像、3Dエラスト、3D GPS、navigationとsimulationの融合による穿刺時に3D表示等、新規技術が展開中である。様々な領域からの3D超音波の臨床応用に関する演題を期待する。

領域横断Joint①(JSUM・AFSUMB)
パネルディスカッション 超音波治療の効果判定とその臨床経過観察
一部指定・一部公募

近年、強力集束超音波(HIFU)は子宮筋腫や前立腺癌の治療に使用され、乳癌、脳腫瘍、膵臓癌、などの治療にも応用研究が進んでいる。また、骨転移の疼痛緩和治療にも試みられ、様々な部位への超音波照射で組織の熱凝固・癌細胞死滅が可能となっている。しかし、実際の凝固部位と数値シミュレーション予測部位とが一致しないことがある。そのためにMRI, CT, USで治療モニタリングすることは必要不可欠である。一方、強力集束超音波治療に限らず、超音波エネルギーを利用した治療(低強度を含む)も同様の問題が存在する。イメージング以外の検査情報など、多角的な手法で超音波治療効果を判定する必要があり、より厳密な治療モニタリングが求められる。本セッションでは,強力超音波治療または超音波治療全般における効果、その後の治療モニタリングの解決すべき課題について議論する。

Page Top

腎・泌尿器領域

腎・泌尿器①
教育講演 小児腎・泌尿器疾患の超音波診断
全指定
腎・泌尿器②
パネルディスカッション
腎泌尿器疾患で必須な超音波所見を得るためのルーチンテクニックを探る(JSSとの共同企画)
全指定

超音波検査の長所は、簡便で低侵襲さらに診断能が高いことであり、これらは腎泌尿器疾患においても例外ではない。しかし、本検査法の問題点は、描出能と診断能に検者依存性がみられることである。特にルーチン検査では、検者間差を出来るだけ無くし、腎泌尿器疾患の診断と治療に貢献できることが望ましい。本パネルディスカッションでは、腎泌尿器疾患を学ぶ現場の現状の報告に続き、腎腫瘍スクリーニング、腎血管描出、尿管描出、下部尿路疾患、陰嚢内容それぞれのルーチンテクニックについてご発表を頂き、腎泌尿器疾患で必須な超音波所見を得るためのルーチンテクニックについて、会員の皆様とともに考えながら論じる場としたい。

腎・泌尿器③
パネルディスカッション 副腎腫瘍の超音波診断
全指定

副腎にはホルモン産生性や悪性腫瘍など種々の腫瘍が認められる。治療においても腫瘍の大きさや性格により経過観察から外科的摘除までと幅が広い。そのため、画像診断には存在診断のみならず経時的変化や質的診断まで求められるが、副腎の解剖学的位置から超音波検査よりもCTやMRIが重用される傾向にある。本セッションでは副腎腫瘍の超音波検査について基本的手技から臨床および病理学的所見まで包括的に取り上げ討論したい。

腎・泌尿器④
シンポジウム 小児の腎泌尿器超音波検査
全指定

何らかの症状に対する精査の対象が小児であるとき、超音波検査はその安全性と簡便さをはじめとするいくつかの利点からfirst choiceとして日常臨床の場に広く普及した画像診断法のひとつである。しかし逆にいえば日頃小児の診療に携われる機会がない、また専門医がいない施設にとってはまだまだ未知で非常に敷居の高い検査法ともなりうる。これは最近の各種講習会等で小児領域への質問事項が多くみられる点からも現場からの切迫した要望として感じられる。
そこで本企画では胎児・新生児~小児医療や画像診断に携わる施設から5名のシンポジストをお招きした。この領域の超音波検査についてそれぞれの診療科の立場から、実践に必要な知識、魅力や可能性などをご紹介頂くことになっている。専門外である参加者にとっても検査に親しみやすくなる有意義なセッションと考えており、多くの会員の方々のご参加をお待ちしている。

腎・泌尿器⑤
シンポジウム 透析腎癌や診断困難な腎腫瘤に対する造影超音波検査の有用性
全指定

透析患者の腎癌の発生率は健常人の約100倍とも報告されているが、造影検査は原則禁忌で、造影CTを施行しても造影効果の乏しい症例もあるため経過観察となることが多い。また、嚢胞性腫瘤はBosniak分類に基づいて経過観察や手術が選択されるが、造影CTで造影効果が乏しく診断に苦慮する症例や、カテゴリー2Fと判断されれば原則造影CTでの経過観察となり被曝が問題となる。現在、唯一使用可能である超音波造影剤ソナゾイドは、まだ腎腫瘤に対する保険適応は得られていないが、腎機能に影響がなく、CTやMRIの造影検査に比べて安全性が高く血流検出感度も優れている。透析腎の腫瘤性病変の鑑別診断、造影CTで診断に苦慮する腎腫瘤の血流評価など、造影超音波の有用性について多くの可能性を示していただきたい。

Page Top