代表理事挨拶

澤 芳樹(大阪大学大学院医学系研究科心臓血管外科)

Japan Transcatheter Valve Therapies
JTVT代表理事
澤 芳樹(大阪大学大学院医学系研究科心臓血管外科)

 2013年秋より本邦において保険診療下にTAVIが施行可能となったのは周知のことと思いますが、現在100施設をこえる認定施設においてTAVIが鋭意行われていると存じます。国内においてTAVIの普及を引き続きすすめていくには、その安全性が担保されることが必須となることから、2014年に経カテーテル的大動脈弁置換術関連学会協議会の後援の下、このJTVTが発足することとなりました。

 さて、2017年現在、TAVIは全世界で年間10万例近く施行されるなど爆発的な普及を遂げており、本邦でも年間4000例を凌ぐペースで増加しております。特記すべきこととしては本邦のTAVIの成績が導入当初より極めて高い水準を維持していることです。これはひとえに経カテーテル的大動脈弁置換術関連学会協議会をはじめとする諸先生方のお力添えの賜物と考えております。今後も引き続き医療の質を高め、安全性を確保しさらなる治療成績向上につながる活動に努めて参ります。

 また、本会は現在米国を中心としたTranscatheter Valve Therapy(TVT)とのタイアップを鋭意進めております。ご存知の通り、これら先進医療は欧米より開発、発信されていることからこのタイアップは本邦において非常に有意義なものとなると考えております。また、TVTとのregistryの共有化は新たなevidenceを国内のみならず海外にも発信できる非常にいい機会と考えております。

 TAVIの登場により、今、心臓弁治療も大きな転換期を迎えております。診療科という枠組みを越え、いわゆるmultidisciplinary teamがますます重要となってきております。本学術集会においてTAVIを含む経カテーテル的心臓弁治療の安全な普及を目指し、関連する多くの医療従事者にStructural Heart Disease Interventionに関する有益な情報を発信できることを願っております。