
第46回日本肝癌研究会を開催するにあたり、ご挨拶申し上げます。
我が国におけます肝癌は頻度こそピークを迎えた感もありますが、高齢化社会を迎え、高齢者の肝癌は増加しております。また、全世界的には肝癌は増加を示し、肝癌研究は、今後もますます活発な研究が必要だと考えております。
肝臓病学における肝癌の基礎、臨床研究におきましては内科医、外科医、放射線科医、病理医がそれぞれの分野で貢献し、協力し大きな進歩をなし得ていると考えます。本邦におけます肝癌の多くは、HCV,HBV感染に起因しておりますが、近年このC型肝炎、B型肝炎への抗ウイルス療法も大きく進歩し、肝発癌抑制にも大きく貢献していると思われます。また、肝癌画像診断、ラジオ波焼灼療法、肝臓移植などと多方面からも大きく肝癌診療が進歩しています。
さて、第46回日本肝癌研究会では、招請講演としてBrown大学からJack R Wands教授をお招きし、『Molecular Signaling Pathways in HCC』のご講演をお願いしております。また、教育講演では国内から内科から東京大学の小池和彦教授に、外科からは東京大学の國土典宏教授に、放射線科からは近畿大学の村上卓道教授に、病理学からは久留米大学 神代正道教授にそれぞれの分野の最新のお話をお願いしております。
シンポジウム、パネルディスカッション、ワークショップにおきましても、最近の肝癌研究並びに肝癌治療で話題になっている分野をテーマとしてあげさせていただきました。総数500題を超えるご応募をいただき誠にありがとうございました。
本研究会が開催される7月は、大阪では一千余年の伝統を誇る船渡御と花火で有名な天神祭の開催される月であります。おおくの先生方に、初夏の大阪でお会いできることを楽しみしております。本研究会が、会員の皆様のこれからの研究・診療の発展につながる有意義なものになることを祈っております。どうぞよろしくお願い申し上げます。
第46回日本肝癌研究会 会長
大阪大学大学院医学系研究科 消化器内科学
林 紀夫

