第84回日本感染症学会総会学術講演会を2010年4月5日(月)、6日(火)の2日間国立京都国際会館で開催出来ますことを大変光栄に存じます。 感染症は、人類にとって古くて新しい分野です。特に近年のエイズ更にはSARSに加え、直近では豚インフルエンザの人への感染が医療のみならず、大きな社会・政治問題となっているところです。本総会では、この様な会員の関心の強い現在進行形の課題を取り上げ、当該感染症の病態の解明、或いは克服の道を探りたいと考えております。加えて、本総会のメインテーマは、“新しい人、微生物、薬剤関係”と致しました。感染症の成立と進展ならびに治療にはこの3者の観点が不可欠です。それらは各々独立して検討すべきものではなく、相互関係を十分に解明してはじめて全体像が把握できるとの認識が全ての感染症領域に於いて強まってきたのを実感しております。そこで、最新の知見を交えて感染症をこの視点から十分考えてみたいと思っています。 一方、感染症の領域においても、専門医制度、指導医制度が整備され、インフェクションコントロールドクター(ICD)の重要性が益々高まっている中、指導医講習会やICD講習会も併せ行う予定です。また近年の感染症領域におけるチーム医療の重要性の観点から本領域に関わり関心をお持ちの研究者・臨床医のみならず、薬剤師・看護師・臨床検査技師・栄養士・医療情報提供者等の多くの分野の方々に広くご参集いただきたいと考えております。 会員の皆様におかれましては、是非本総会に御参加頂き、発表ならびに活発な質疑討論をお願い致しますと共に、もしお時間に余裕があれば、桜の花見時の京都をお楽しみ頂きたく存じます。主催者一同、春の京都で心よりお待ち申し上げます。
2009年5月
第84回日本感染症学会総会会長
福井大学医学部病態制御医学講座内科学(1)
上田孝典
