

このたび第53回日本神経学会学術大会を来る2012年5月22日(火)~25日(金)に東京(東京国際フォーラム)において開催することになりました。日本神経学会は、2010年に設立50周年を迎え、毎年、会員数も増加の一途をたどり、現在、約9,000名の会員を擁しております。年一度、全学会員が一堂に会する年次学術大会は、その時点での神経内科の研究・診療・教育の進歩を確認すると同時に、将来の在り方をも考える重要な機会であります。このような機会を第53回学術大会として企画し提供させていただけることを関係者一同、大変光栄に思っております。 かつて、治療法がないといわれていた神経内科領域にも、近年、他の領域をも凌ぐ勢いで新たな治療薬剤や画期的な治療方法などが、我々の前に次々に登場してきております。 さらに、わが国に押し寄せているかつてない人口の高齢化に伴い、神経内科疾患の中でも特に脳血管障害、あるいはパーキンソン病や認知症などに加え、慢性頭痛、てんかんなどのいわゆる機能性神経疾患の患者数が増加しており、救急医療においても、高齢者医療においても神経内科に対する一般社会からの需要は高まっております。さらに、神経難病とされる筋萎縮性側索硬化症、脊髄小脳変性症、多発性硬化症、重症筋無力症や筋ジストロフィーなどの原因究明と治療法開発も日進月歩であり、目を瞠るものがあります。しかしながら、神経内科を取り巻く現実は厳しく、一般社会からの真の理解と医療社会における適正な評価は、まだまだ十分とは申せません。 本大会では、このような多面性を有する神経内科の様々な特徴とその役割、さらには今後の進むべき方向性を探るために、「神経内科から発する新たなベクトル-ニューロンから社会医学まで-」をテーマに掲げました。また、将来を担う医師のために神経学の卒前、卒後教育を充実させ、さらに神経内科専門医の生涯教育にハンズオン(実習形式の教育)を積極的に取り入れ、進歩した新しい医学、治療の啓発活動にも力を入れていく所存でございます。新進気鋭の若手医師の積極的な教育は、神経内科領域の研究の発展及び診療の向上に多大な成果をあげるものと信じ、その点にも重点をおいた企画を検討し、鋭意準備を進めております。 多くの皆様の積極的なご参加をお待ちしております。 |
| 2011年7月吉日 |
| 第53回日本神経学会学術大会 大会長 鈴木 則宏 (慶應義塾大学医学部神経内科 教授) |