日本ペインクリニック学会第44回大会 会長挨拶

会長 京都府立医科大学 麻酔科 ペインクリニック 細川豊史

京都府立医科大学 麻酔科 ペインクリニック|細川豊史

この度、日本ペインクリニック学会第44回大会の会長を仰せつかりました京都府立医科大学麻酔科ペインクリニック(京都府立医科大学疼痛緩和医療学講座、京都府立医科大学附属病院疼痛緩和医療部)の細川豊史でございます。同学術集会の開催にあたり、一言挨拶申し上げます。
日本ペインクリニック学会第44回大会、“京都Pain 2010”は、平成22年7月1日(木)~3日(土)の3日間、比叡山を仰ぎ見る岩倉の地、国立京都国際会館にて開催いたします。

メインテーマは「基礎・臨床の連関、そして“愛と思いやり”が痛みを和する」とし、「基礎と臨床の両面から痛み治療の最前線について情報提供を行い、痛みの緩和を究極の目的とした痛み研究の促進と全人的な痛み治療の普及を目指して」をサブテーマに掲げての開催とさせていただきます。今回も日本疼痛学会との、同時期、同会場での開催となりますため、さらに幅広い基礎的、臨床的な痛みへのアプローチについての情報提供が可能になるものと確信しております。この開催年の2010年は、2001年にクリントン元米国大統領が掲げた「痛みの10年」が節目を迎える年でもあります。これに呼応すべく本邦、アジア、欧州においても“痛み研究”分野において、このone decadeに痛みの基礎、臨床、両面に大きな進展がありました。そういった国々からの最新情報に触れられる機会も提供できればと考えております。また、2010年度は、痛み治療に関連する幾つかの新薬の登場やペインクリニック治療指針改訂第3版の発行、神経障害性疼痛治療指針や非がん性慢性疼痛に対するオピオイドの治療ガイドラインなどが示される年になりそうでもあります。神経ブロック用の超音波機器の充実と超音波下神経ブロック技術の進歩も飛躍する年となるでしょう。そのような重要な節目にあたる年に会長を務めさせていただくのは、自負と同時に責任の重さを大きく感じる次第であります。

いずれにいたしましても、参加者の皆様、関係者の皆様には、学術的、文化的な京都らしさを肌で感じつつ、幅広いペインクリニック領域の学識を研磨していただけるように、趣向をこらしたプログラムを計画しております。例えば、特別講演には、私の昔からの友人で、平成21年に「利休にたずねよ」にて直木賞を受賞された山本兼一氏に、ペインクリニシャンにも通ずる「匠の心」について語ってもらいます。その他、お茶席の用意や琴演奏、踊り、そして和装、浴衣での参加も歓迎いたします。多くの会員の方々の“京都Pain 2010”へのご参加を心待ちにしております。

最後になりますが、本会の開催にあたりましては、予てより公私に亘りお世話になっております第32回日本疼痛学会会長 日本大学医学部麻酔科学系・小川節郎教授にいろいろとアドバイス、御協力を頂きました。この場を借りまして、御礼を申し上げます。以上、会長からの挨拶とさせていただきます。


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