TTST 2016国際会議に、参加しましょう

TTST 2016国際会議に、参加しましょう

脳卒中診療、脳卒中医学に興味をお持ちの皆様、とくに急性期治療をもっと詳しく知りたい皆様、ぜひTTST 2016にお越しください。

TTST(International Symposium on Thrombolysis, Thrombectomy and Acute Stroke Therapy)は、1990年よりほぼ2年毎に世界各都市で開催されてきた、伝統ある会議です。当初は脳梗塞血栓溶解療法(tPA治療)に焦点を絞った会で、第1回会議を1990年にドイツ ハイデルベルグでHacke教授が、第2回会議を1992年に米国サンディエゴでDel Zoppo教授が、第3回会議を1994年に奈良で山口武典先生(現 国循名誉総長)が開きました。当時は日米独が血栓溶解療法臨床応用の先陣争いをしており、その勢いが良く分かる流れです。奈良大会の翌年に米国NIH主宰の臨床試験でこの治療の有効性が示され、世界中に普及するにつれて、本会はTAST(International Symposium on Thrombolysis and Acute Stroke Therapy)の名で、血栓溶解を含めた急性期治療を広く考える会に、変わってきました。さらに2014年にHacke教授が再びドイツ ハイデルベルグ/マンハイムに会場を戻して開いた第12回会議では、現在のTTSTに名を変え、今や急性期治療に不可欠の急性期脳血管内治療を含めた会へと、時代の流れに合わせてそのスタイルを変え続けています。

TTSTは自由な会議です。各会の会長の考えで、開催規模や発表形式も違います。さて、今回神戸での第13回会議では、若い臨床医家の皆様を主たる対象として、最新の世界の脳卒中治療の趨勢を皆が貪欲に学び取る会にしようと、趣向を凝らしています。2015年に台頭した超急性期脳血管内治療の新知見は、2016年にも次々に現れるでしょう。その勢いに押されるように、血栓溶解療法や急性期抗血栓療法をはじめとする各種の急性期治療も、新たな治療スタイルを整えてゆくでしょう。このような急性期治療の変革は、従来の神経学者のニヒリズムを消し去りより多数で脳卒中に対峙する超チーム医療へ、そして急性期広域連携医療体制の構築を含めた社会科学の観点にも、私たちの関心を広めてゆきます。
脳卒中治療新時代に世界のフロントランナーたちは何を考えているのかを、最近の大型試験を成功させた研究者らを中心に議論してゆきます。私たちも、その議論の輪に加わりましょう。

TTST 2016はインドでのWorld Stroke Congress(2016/10/26-29)に続けて、神戸で開かれます。World Stroke Congressで発表された新知見を、より詳しくより要点を噛み砕いて、神戸でもう一度話してもらいましょう。日本人の若い医家、若い研究者、そしてもちろんyoung-at-heartの永遠の青年医家の皆々様に、一人でも多くご参集いただき、国内での貴重な国際会議をぜひ成功させようと、願っています。

2015/9月
TTST 2016 運営会議メンバー一同