第88回日本感染症学会西日本地方会学術集会/第61回日本感染症学会中日本地方会学術集会/第66回日本化学療法学会西日本支部総会

会長挨拶

西 順一郎 第88回日本感染症西日本地方会学術集会
会長 西 順一郎
(鹿児島大学 大学院医歯学総合研究科 微生物学分野)

このたび、第88回日本感染症学会西日本地方会学術集会の会長を仰せつかり、山本先生・森田先生とともに合同地方会を鹿児島の地で開催することになりました。メインテーマは、「薬剤耐性に挑む -多職種との共働・微生物との共生-」です。わが国でも薬剤耐性(AMR)アクションプランが進められる中、私たち医療従事者には職種を超えた“共働”とヒトや環境のマイクロバイオームを形成する微生物との“共生”という視点が重要と考えます。とくに、薬剤耐性菌を力で抑え込むのではなく、地球の大先輩である微生物とほどほどの関係を維持してゆく謙虚さが求められているように思います。桜島や新燃岳の火山と“共生”してきた鹿児島では、今年明治維新150年を迎え、大河ドラマ「西郷どん」も相まって、観光でも盛り上がりを見せています。学会場での積極的な発表と活発なご議論とともに、鹿児島の自然、食、歴史をぜひご堪能ください。

山本 新吾 第61回日本感染症学会中日本地方会学術集会
会長 山本 新吾
(兵庫医科大学 泌尿器科・腎移植センター)

このたび、第61回日本感染症学会中日本地方会学術集会の会長を仰せつかり、大変光栄に存じます。本合同学会では、薬剤耐性(AMR)というテーマを中心にプログラムを構成せていただきましたが、その中でも特に大切にしたサブテーマは医療従事者間の緻密で機能的な連携です。そもそも医療従事者とは、診療施設に所属している医師、検査技師、看護師などの狭い範囲の職種には限るべきではありません。なぜなら、実際の感染症医療は、病態を理解し病原微生物を検出し薬剤を投与するといった単純な作業ではないからです。常に自在に変化している病原微生物にリアルタイムに対応するためには、行政、衛生、診療、教育、福祉、製薬など様々な領域の有機的な協力体制が不可欠です。本合同学会にむけて、西先生、森田先生と力をあわせて鋭意努力し準備をしてまいりましたが、そういう意味でも、最後はぜひとも皆様お一人お一人のご協力が必要です。そして、「鹿児島に来て良かった」と参加いただいた皆様から言っていただけるような有意義な学会になれば、この上なく幸いに存じます。

森田 邦彦 第66回日本化学療法学会西日本支部総会
会長 森田 邦彦
(同志社女子大学 薬学部 臨床薬剤学)

このたび、第66回日本化学療法学会西日本支部総会の会長を拝命し、光栄至極に存じております。今日まで西先生ならびに山本先生と力を合わせ、合同学会の開催準備を進めてまいりました。テーマに掲げます「薬剤耐性(AMR)に挑む」は今や全人類共通の課題です。折しも、今年度の診療報酬改定のなかでAMR対策の礎となる「抗菌薬適正使用支援加算」が新設され、医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師からなる支援チームの設置とその指針が示されました。すなわち、我々のサブテーマである「多職種間の共働」が打ち出されたわけですが、本学会がさらに地域医療や社会全体を含めた「多方面からの共働」のあり方にも目を向ける機会になればと存じます。波穏やかな錦江湾、力強く噴煙をあげる桜島をバックに開催される平成最後の記念すべき合同学会が、人類と微生物「共生」の未来をも見据えた印象深く、実り多い議論の場となりますことを祈念してやみません。

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