2014年11月22日から25日、福岡国際会議場にて第61回日本臨床検査医学会学術集会を九州大学でお世話させていただくことになりました。2005年以来9年ぶりの福岡開催となります。
今回の大会テーマは「臨床検査を科学する」です。臨床検査医学は真の意味で学際的な学問分野です。内科から外科までを含む臨床医学、生化学や生理学から分子生物学やゲノム医学、そして分析化・学分析工学等々、あらゆる生命に関わる医学、工学、薬学、農学、理学研究者を巻き込んで臨床検査は初めて存在しえています。私はいつも、あらゆる生命科学は臨床検査医学に通じていると考えています。今回の大会テーマの「臨床検査を科学する」の意図は臨床検査に特化することではなく、むしろ逆に生命現象と生命物質に関係するあらゆる研究を受け入れた臨床検査医学の未来の形を示すことにあります。
その意味で、今回の学術集会では臨床検査の現場に直結した発表はもちろん、一見臨床検査と縁遠いように見えるあらゆる生命医学、生命工学研究の発表も大いに歓迎します。
また、この時期は魚も肉も博多の料理が最もおいしい季節でもあります。臨床検査の現在と未来を論じるのに博多の土地と料理と酒は間違いなく最適です。参加者の皆様が発表だけでなく博多の地を楽しんでいただけるよう、細心のおもてなしの心を持ってお迎えします。一人でも多くの皆さんの参加をお待ちしています。